中津川市議会 > 2015-12-10 >
12月10日-03号

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  1. 中津川市議会 2015-12-10
    12月10日-03号


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    平成27年 12月 定例会(第5回)平成27年第4回中津川市議会定例会会議録(第3号)========================= 平成27年12月10日(木)午前10時開議◯議事日程第 1        会議録署名議員の指名第 2        市政一般に関する質問 ――――――――――――――――――――――◯本日の会議に付した案件日程第 1 会議録署名議員の指名日程第 2 市政一般に関する質問質問 順序質問事項質問者発言所 要時間71.地域で取り組む「引きこもり」の社会復帰支援について鈴木清貴25分81.行財政改革について森 益基25分91.苗木城趾周辺及び高峰湖周辺の観光の活性化について 2.中心市街地の活性化施策について 3.新たな時代に対応した図書館及び地域図書室について鈴木雅彦40分101.青山市政・4年間について佐藤光司30分111.不妊治療費助成の現状と今後について島崎保人20分121.文化振興によるまちづくりについて三浦八郎30分 ――――――――――――――――――――――◯出席議員  21名  1番        吉村孝志君  2番        森 益基君  3番        水野賢一君  4番        島崎保人君  5番        柘植貴敏君  6番        木下律子さん  7番        牛田敬一君  8番        吉村浩平君  9番        岡崎隆彦君 10番        勝  彰君 11番        田口文数君 12番        櫛松直子さん 13番        大堀寿延君 14番        深谷明宏君 15番        三浦八郎君 16番        粥川茂和君 17番        鈴木雅彦君 18番        鈴木清貴君 19番        鷹見憲三君 20番        吉村久資君 21番        佐藤光司君 ――――――――――――――――――――――◯欠席議員 なし ――――――――――――――――――――――◯法第121条により出席した者 市長         青山節児君 副市長        大井久司君 教育長        大井文高君 理事         丸山裕章君 総務部長       田立三博君 企画部長       西尾謙二君 定住推進部長     安江裕之君 健康福祉部長     早川和子さん 生活環境部長     曽我和幸君 農林部長       林 友義君 商工観光部長     成瀬博明君 文化スポーツ部長   原 益彦君 リニア都市政策部長  山本高志君 基盤整備部長     渡邊弘孝君 水道部長       塚田一義君 病院事業部長     市岡 清君 坂本事務所長     梅本真人君 消防長        林 一雄君 教育委員会事務局長  勝 宏児君 市公室長       伊藤恵之君 行政管理課長     嶋崎雅浩君 ――――――――――――――――――――――◯議会事務局職員出席者 事務局長       齊藤信広君 書記         廣瀬公二君 書記         安田充孝君 書記         高木 均君 書記         西尾隆秀君 ――――――――――――――――――――――  平成27年12月10日(木曜日)  午前10時00分開議 ―――――――――――――――――――――― ○議長(深谷明宏君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 ―――――――――――――――――――――― △諸般の報告 ○議長(深谷明宏君) 日程に入るに先立ち、事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長(齊藤信広君) 報告いたします。 地方自治法第121条の規定により、議長から説明のため出席を求めた説明員、並びにその委任、または嘱託により出席する旨の報告のありました者は、市長事務部局におきましては、市長以下18名、教育委員会事務部局におきましては、教育長以下2名、消防本部におきましては消防長であります。以上でございます。 ―――――――――――――――――――――― △日程第1  会議録署名議員の指名 ○議長(深谷明宏君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第127条の規定により、議長において   7番・牛田敬一君   8番・吉村浩平君を指名いたします。 ―――――――――――――――――――――― △日程第2  市政一般に関する質問 ○議長(深谷明宏君) 日程第2、市政一般に関する質問を行います。 順次発言を許します。18番・鈴木清貴君。  〔18番・鈴木清貴君質問席に着く〕 ◆18番(鈴木清貴君) それでは議長のお許しをいただきましたので、市政一般につきまして質問をしたいと思います。 今回は1点のみでございまして、地域で取り組む引きこもりの社会復帰についてを取り上げさせていただきましたので、どうかよろしくお願いを申し上げたいと思います。 現役世代の不就労者、引きこもりの増加は、地域の活性化を妨げるだけでなく高齢家庭の負担になっておると聞いております。地域で就労できずに引きこもっている実態を調査し、支援策の実施が今こそ求められると考えるものであります。 厚生労働省では、引きこもりをさまざまな要因の結果として、義務教育を含む就学、非常勤職員を含む就労、家庭外での交友などのいわゆる社会的参加を回避し、原則的には6カ月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態、いわゆる他者とまじわらない形での外出をしていてもよいわけですけれども、そういうふうに定義をし、それが全国で約26万世帯、これは平成27年8月現在の厚生労働省の統計でありますけれども、このような数に上ると推計をしておるそうです。 また、近年では引きこもりの高年齢化が進んでおります。全国引きこもり、これはKHJ親の会、家族会連合会というのがあるそうですけれども、その調べによりますと、引きこもり始める年齢が横ばい傾向にあるものの、平均年齢は上昇傾向にあるということです。最近では、一旦社会に出てから挫折したことで引きこもり状態になる人がふえ、高年齢化に拍車をかけています。また、年齢が高くなるほど抱える家庭の負担は重くなり、支援が難しくなってしまいます。問題は、引きこもりを抱える親が既に高齢化しており、本来親の世代が年金を受給するなど社会保障の恩恵を受けている世代のはずが、子どもが社会復帰できない、または不就労の状態が続き、果ては生活困窮に至る世帯となることが予想されるものであります。 そこで、厚生労働省では、各県の都市部に引きこもり地域センターを設置をしておるそうであります。ここでは、主に引きこもりに特化した第一次相談窓口を設け、支援コーディネーター、いわゆる社会福祉士、精神保健福祉士、あるいは臨床心理士等がこれに当たるわけですが、引きこもりの状態にある本人、家族からの電話、来所等による相談や、家庭訪問を中心とした訪問支援を受けることにより、早期に適切な機関につなげていくこと、いわゆる自立への支援をこの事業内容としておるそうであります。また、ことし4月に施行した生活困窮者自立支援法では、その目的について、生活保護に至る前の段階の自立支援の強化を図るため、生活困窮者に対し自立相談支援事業の実施、住居確保給付金の支給その他の支援を行うための所要の措置を講ずるとしております。 そこで、以下質問をさせていただきます。 最初に、当市において引きこもりの実態調査を行っていれば、その状況、人数、年齢構成、人口に対する割合などご報告をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 引きこもりについての調査でございますが、平成26年3月に市内全域の民生委員、児童委員さんに対しまして、引きこもりに関するアンケート調査を行いました。この対象は、15から59歳の方で引きこもってみえる方です。民生委員、児童委員さんの把握してみえる引きこもり者は、69名というふうになりました。年齢別では、10代・20代が18人、30代が21人、40代が21人、50代が9人という結果です。40代以上の方が全体の43%を占めています。調査対象人口に対する割合は0.17%となっております。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 18番・鈴木清貴君。 ◆18番(鈴木清貴君) 中津川市では69人の10代から50代までの引きこもり者がおるということがわかったわけですけれども、後ほど述べたいと思いますけれども、この人たちをいかに社会復帰していくかということがこれから大いに問われると思いますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。 次に、2番目ですけれども、引きこもりの実態調査が行われていなければ、当市においても至急行うべきではないかと、こういう質問ですけれども、今ご報告があったとおり調査をしているということでありますので、また毎年、民生委員さんだけじゃなくて、まだ発見されていない対象外になっている人もおろうかと思いますので、どうか丁寧に説明をしていただきたいと思いますけれども、その点につきまして何かご意見がありましたらお願いします。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 引きこもりの方については、特別な人ではなく普通の人が引きこもる状態でありますし、ご家族が隠されるような場合もありますし、大変把握しづらい状況がございます。今後も民生委員、児童委員さんや、社会福祉協議会の相談窓口、また関係機関などから情報収集して実態の把握に努めてまいりたいと考えております。
    ○議長(深谷明宏君) 18番・鈴木清貴君。 ◆18番(鈴木清貴君) そういうことで、よろしくお願いしたいと思います。 3つ目に、先ほど申し上げました引きこもり地域支援センターへの中津川市からの相談内容、あるいはその件数を把握しておりましたら、ご報告をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 引きこもり地域支援センターでございますが、岐阜県には引きこもり地域支援センターは設置されておりませんで、岐阜市にあります岐阜県精神保健福祉センターが引きこもり相談を担当しているという状況です。当市からの利用につきましては、現在のところ利用はないということでございましたので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 18番・鈴木清貴君。 ◆18番(鈴木清貴君) 岐阜県には引きこもり地域センターがないということですけれども、これはよくわからないんですけど、各県に1つ置くというふうに私は理解しておるんですけど、これからできるのか、あるいは何かいろいろ条件があって岐阜県にないのか、その辺わかりましたら教えてもらえますか。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 国のほうでは、引きこもり地域支援センターを各県に置くということでございますが、精神保健福祉センターがその役割を担っておりまして、引きこもり地域支援センターという名称のところは設置されていないということで、これは全国で設置箇所も39カ所設置されているということで、まだ設置されていない、そういう名称のセンターがないという県もあるかというふうに思います。実質の相談や担当は精神保健福祉センターで行っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 18番・鈴木清貴君。 ◆18番(鈴木清貴君) よくわかりました。要は、名前は違うけれども、相談窓口は岐阜県にはきちんとした精神保健福祉センターというのがあると。今後その名前が引きこもり地域支援センターとなる可能性もあると、このようなことでよろしいですか。まだそこまではわかりませんかね、わかりました。 相談は中津川市からはないということでございますけど、どこへ相談したらいいかわからない世帯もあるんじゃないかと思いますけれども、そこら辺の市民への広報ですね、周知徹底は考えていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 現在、岐阜市のそういう精神保健福祉センター、遠方ということもありまして、なかなか利用しづらい部分があるかというふうに思います。 ことしから、社会福祉協議会のほうで地域生活困窮者自立支援事業を委託しておりますけれども、その中で中津川市生活相談センターウィズという相談窓口でございます。市の中では、身近な引きこもりについての相談窓口というふうになっております。広報ではお知らせをしておるところですが、まだまだ周知が不足している部分がありますので、こういった相談窓口を周知していきたいというふうに思っております。また、民間の団体で相談を受け付けるというような個人的な団体も2カ所ほどございますので、そういったところも周知をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(深谷明宏君) 18番・鈴木清貴君。 ◆18番(鈴木清貴君) なかなか家族でどこへ相談したらいいかわからないところもあろうかと思いますので、そこら辺やっているということでございますので、引き続き丁寧に広報活動をよろしくお願いしたいと要望をしておきます。 先ほど、中津川市の引きこもりの実態のご報告がございました。当市では69人の10代から50代の引きこもり者がいらっしゃると、こういうことでありますけれども、その人たちに対する、次は社会支援が必要になってくるということでありますけど、ここでインターネットで調べておりましたら、先進の事例が秋田県藤里町でございましたので紹介をしたいと思います。 秋田県の藤里町では、平成17年度、地域福祉トータルケア福祉事業を福祉でまちづくりとして地域福祉の推進に取り組んでまいりました。平成22年度には、在宅の引きこもり者、不就労者等に支援する人もされる人も、ともに集える場所として福祉の拠点「こみっと」をオープン。毎年「こみっと感謝祭」を開催しており、障がいや年齢に関係なく地域交流の場として200人以上が参加しているそうであります。引きこもり者、不就労者、障がい者等が提供する手打ちそばが自慢のお食事どころ「こみっと」では、平成25年から香川県で讃岐うどんの技術研修を受けて開発した「こみっとうどん」を提供しておるそうです。 また、社会福祉協議会が事務を務める「シルバーバンク事業」は、既存の福祉制度では応えられない地域住民のニーズに対応しております。そこに、在宅の引きこもり者や精神障がい者等が登録する「こみっとバンク」事業が誕生して、課題を抱えた若者が「シルバーバンク」に登録する高齢者と共同作業を行うことで、世代を超えて支え合う地域づくりにつながることを目指しており、高齢化の進む地元地域において「こみっとバンク」の必要性は着実に増加していると全国的に評価をされております。地域の作業依頼に応えることで、引きこもり者、不就労者、障がい者等の社会参加の機会として、地域住民とともに支え合う地域づくりへ貢献することができるように取り組んでおるそうであります。 藤里町では、平成23年に引きこもりの実態調査を独自で行いました。15歳から55歳の町民1,293人のうち、113人が長期不就労状態で引きこもっていることが判明したそうです。その割合は8.74%に上り、半数以上は40歳以上であることがわかり、引きこもりの高齢化が明らかになったそうであります。 中津川市の例は、藤里町より大変引きこもり者は少ないということで、この藤里町は非常に引きこもり者が多いという例であります。 そこで質問でございますが、中津川市において、どのようなこういう引きこもり者を中心とした支援策が必要か、当局のお考えがあればお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 引きこもりの方の社会復帰につきましては、適切な支援につなぐことが重要であり、相談窓口の周知や関係機関との連携、引きこもりに関する普及啓発が重要な支援策と考えております。先ほど少しご紹介しましたが、ことしから始まりました生活困窮者自立支援事業の中で、引きこもりの支援も行っておるところでございます。社会福祉協議会にあります相談窓口で、専任の支援員3名を配置して支援をしております。 ことし4月からの引きこもりの方への支援を行いました結果、長期間引きこもられていた方2名、いずれも50代の男性でございますが、支援の結果、就労につながりました。また、引きこもりに関する民間団体もふえてきており、関係団体や地域、関係機関と連携を密にして支援に取り組んでまいります。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 18番・鈴木清貴君。 ◆18番(鈴木清貴君) 冒頭申し上げましたけど、いわゆる年金世代の親御さんたちが、40代50代の子どもを抱えて、本当に生活が困窮しているという状況が全国的に見られるということでございますので、中津川市においては4月からいわゆる生活困窮者の50代の人2名が就労につながったということで、家族も大変喜んでいるんじゃないかと思っておりますので、それ以外の世代の引きこもり者についても、引き続き就労支援を粘り強くやっていただきたいと要望しておきます。 最後になりますけれども、このような引きこもりの取り組みは、いわゆる不就労者が社会復帰する前段階で地域住民とともに地元に貢献できるような仕組みや、あるいは施設をつくるなど就労支援につながっていくと強く考えるものでありますけれども、地域活性化の一助となるような地元地域での引きこもり者の社会復帰支援を今後もぜひとも力を入れていただいてご検討していただきたいと、かように考えるわけでございますけれども、市長のほうから何か最後にございましたらお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) この引きこもり問題、今議員ご指摘のとおり、大変全国的には横ばいというふうに言われておるわけでございますけれども、平均年齢が高くなってきたこと、あわせて年を重ねるということにつきましては、これからの将来的な生活等の不安も大きくなっていくのが現状であるというように認識をしておるところでございます。 今、中津川市の体制については、部長のほうからお答えをさせていただきました。そして、先進事例ということで藤里町の話を今していただきました。私もたしかいつだったかは覚えておりませんけれども、NHKのクローズアップ現代で取り上げられたということを思い出しました。その中で、やはり先進と言われる中では、そうした相談機能だけではなくて、相談後に就労のできる場所が、これは民間の力といいますか、あらゆる組織の力を結集した中でその働く就労の場を与えておるというのが、まさに先進的事例であるかと思います。現在進めております相談機能の充実はもちろんでございますし、さらに多くの方に、また家族の協力も得ながらこの相談をまずしっかりとしていただく。そして、その先には本当の意味での引きこもりの解消になります就労ができるかどうか、このこと、これは行政だけではなかなかできない部分もございます。民間の組織、そうした中にもやはり投げかけていく中で、これからの組み立てができればなと、そんなふうに考えておるところでございます。以上でございます。 ○議長(深谷明宏君) 18番・鈴木清貴君。 ◆18番(鈴木清貴君) 市長がおっしゃるとおり、中津川市は69人という、それ以上に私はまだ把握していない引きこもり者がいると思っておりますけれども、やはり藤里町の例じゃないですけれども、ここは食事どころを社会福祉協議会が中心となって、障がい者とともに、いわゆる不就労者がうどんづくりとかをやっているということでありますので、中津川市においてもできることがあれば、今市長がおっしゃったとおり、民間の力をかりながら行政がそれを支えていく。そして、引きこもり者が早く社会復帰できるように、いわゆる就労できるように、健康福祉部だけじゃなくて、横断的に中津川市全体として取り組んでまいりたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いしたいというふうにご要望しまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(深谷明宏君) これにて、18番・鈴木清貴君の一般質問を終結いたします。 続いて、2番・森 益基君。  〔2番・森 益基君質問席に着く〕 ◆2番(森益基君) おはようございます。よろしくお願いいたします。 予想以上に早い出番でございましたので、まだ準備ができておりませんが、議長のお許しをいただきましたので、通告書に従い質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 早速でありますけれども、昨日、平成27年度特交、いわゆる特別交付税の12月交付額2億9,000万余の決定内示があったと承知をいたしております。それはともかくとして、時あたかも平成28年度の予算編成に当たって、普通交付税が段階的に減少される、それに加えて人口減少や少子・高齢化の進展など、極めて厳しい情勢の中での予算組みであると、大変苦慮していらっしゃると推測をするわけでありますが、財政構造改革取り組み宣言及び市有財産運用管理マスタープランに基づき、着実に行財政改革を進めていくことが必要だと考えます。その一方で、特別会計や企業会計では、実施する事業収入で必要な経費を賄うことが原理原則であると思いますが、これまで以上に受益者負担の適正化を保ちつつ、最大限の財源額確保に努めるべきであると、こう考えます。 そこで、今回私の質問は、電源立地地域対策交付金駅前駐車場事業会計の2点について、現況と今後の諸計画を伺いながら財政改革を検証してみたいと思います。よろしくお願いいたします。 それでは、まず伺います。 電源立地交付金とは、どのような内容の交付金ですか、教えてください。 ○議長(深谷明宏君) 企画部長・西尾謙二君。 ◎企画部長(西尾謙二君) 電源立地交付金でございますけれども、発電用施設の設置に係る地元の理解促進等を図ることを目的として、発電用施設の立地地域、周辺地域で行われる公共用施設整備や住民福祉の向上に資する事業に対して交付されるもので、当該都道府県、岐阜県ですとか市町村へ交付されるものでございます。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) 発電用施設が所在する市町村への交付金ということでありますけれども、発電用施設とは、水力、風力、火力、そして原子力発電所であると理解をいたしております。当市では、木曽川水系の蛭川、落合、山口、坂下に水力発電所がありますので、当然ながらこの交付金は交付されていると思いますが、確認のためにお伺いをいたします。この交付金は、中津川市には交付されていますか。 ○議長(深谷明宏君) 企画部長・西尾謙二君。 ◎企画部長(西尾謙二君) 中津川市に交付されております。中津川市が交付されておりますのは、電源立地地域対策交付金でございまして、木曽川に設置されたダム、発電所等に係る水力発電施設周辺地域交付金に相当するものでございます。なお、27年度の交付限度額は3,000万円でございます。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) ありがとうございます。それでは、これまでにどれぐらいの金額が交付されているのか。合併後平成17年度から、これは事前通告をいたしておりますので、年度ごとで金額をご答弁いただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(深谷明宏君) 企画部長・西尾謙二君。 ◎企画部長(西尾謙二君) 年度別ということでございますので、17年度から10年間でお答えをさせていただきます。 平成17年でございますが、5,019万1,250円でございます。平成18年、4,787万9,350円。平成19年、4,888万7,000円。平成20年、5,020万9,000円でございます。平成21年、4,536万4,700円。平成22年、4,500万円。平成23年、3,810万5,000円でございます。平成24年から平成25年、平成26年、3年間は、いずれも3,000万円でございます。以上でございます。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) ありがとうございました。よくわかりました。 平成20年度の5,020万9,000円をピークとして、年度を追って減額をされている。国の財政事情にもよりますので、これは仕方がないといえば仕方がない。平成24年度からは、一律3,000万となっておりますが、今さらその減額についてのいきさつを尋ねてみたところでも始まりませんので改めてお伺いをしたいんですが、この交付金は、その使途について制約、いわゆる縛りというものがあるでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 企画部長・西尾謙二君。 ◎企画部長(西尾謙二君) 交付対象につきましては、岐阜県電源立地地域対策交付金交付要綱第3条の各号に規定されております。なお、この交付金につきましては、昭和56年に水力発電施設周辺地域交付金として創設された制度でございまして、水力発電施設の周辺地域に与える影響を緩和するという趣旨を踏まえて、以前は事業実施エリアも発電所等の近傍に限られていたほか、事業の内容につきましても関係地域住民への影響緩和につながる使途に限定されておりましたが、平成15年及び平成23年度の改正によりまして、使途について拡充されました。したがって地域振興に係るものであれば、かなり幅のある用途に充当可能となってまいりました。 ただし、法律補助及び予算補助で、補助率2分の1以上の国庫補助対象事業の裏負担になる部分でございます。こういったものや、庁舎等の整備や維持補修、また赤字補填等の地域振興に直接結びつかない事業には充当できないことになっております。以上でございます。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) 私も、この交付金については、かつてはその施設の関係する部分だけしか使えないというぐあいに承知をいたしておりましたけれども、今のご答弁の中で、幅広く使えると、こういうぐあいに理解をさせていただきました。 それではお伺いをいたしますが、この交付金の使途についての計画というか、審査、審議、調整協議はどのようにされているのでしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(深谷明宏君) 企画部長・西尾謙二君。 ◎企画部長(西尾謙二君) 使途についてでございますけれども、毎年市で計画を作成しまして、岐阜県に交付申請を行いますが、必要に応じ窓口の岐阜県都市建築部水資源課や、経済産業省の中部経済産業局と事前調整を行い、助言を受けております。以上でございます。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) わかりました。それでは、今後の使途計画について若干お伺いをしてみたいと思います。 平成28年度は、恐らく3,000万円が交付されるであろうという前提のもとで、この平成28年度の3,000万円の交付金と、平成26年度末、この基金の残金、電源立地地域対策交付金事業基金1億7,409万4,794円、この使途についてのご計画はありますか、お伺いします。 ○議長(深谷明宏君) 企画部長・西尾謙二君。 ◎企画部長(西尾謙二君) 平成27年度の使途としまして、まず保育所の運営に充てていくこととし、県から交付決定を受けているところでございます。具体的には、公立保育所、保育士の人件費への充当ですが、これにつきましては、国の定めた事業メニューの中の地域活性化事業の福祉サービス提供事業に位置づけられているところでございます。28年度以降につきましても、保育所運営に充てていく予定でございますが、現時点で確定したものではございません。 なお、基金につきましてでございますけれども、27年度の予算に組み入れて各保育所の修繕等に使っておるところでございます。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) ありがとうございました。 ただいまの答弁の中で、地域活性化、地域における福祉サービスを提供する事業と、こういう答弁がありましたが、例えば以前9月議会で私が質問をさせていただいた青少年健全育成に関する資金や、あるいは安全安心のための設備に要する財源、はたまた指定管理に資する財源等への運用はできませんでしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(深谷明宏君) 企画部長・西尾謙二君。 ◎企画部長(西尾謙二君) 使途につきまして、4番でもお答えいたしましたけれども、使途の制約は以前よりかなり少なくなってきておりまして、議員ご提案の青少年育成資金、それから指定管理の資金、安全安心のための設備資金を初め、幅広い事業への運用が可能となっております。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) ありがとうございました。私はちょっと勉強不足なのでお伺いをしますけれども、交付金の基金としての積み立てや、今ほど来のご答弁の目的外での運用は、それにはいろいろな制限がかかってくると思います。今ほどご答弁をいただいたようなこの資金の運用に当たっては、今後条例改正等の対応が必要となりますでしょうか、いかがでしょう。お伺いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 企画部長・西尾謙二君。 ◎企画部長(西尾謙二君) 運用に関して、条例では何も定めていませんので、改正の必要はございません。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) ありがとうございます。条例の改正はないということは、幅広く制限がないところで使っていける、こういうぐあいに理解をさせていただきましたので、今後ともひとつよろしくお願いをいたしたいと存じます。 それでは電源立地交付金については、この程度とさせていただきます。 次に、市営駐車場特別会計についてお伺いをいたしたいと存じます。 まず最初に、現況の利用時間と利用料金について教えていただきたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 駅前市営駐車場、これは建物のほうですが、これにつきましては午前7時から午後11時まで、駅前広場市営駐車場につきましては、24時間営業となっております。また、利用料金につきましては、駅前市営駐車場については、最初の2時間が無料、その後30分ごとに100円で、駅前広場市営駐車場については、最初の30分が無料、その後30分ごとに100円となっております。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) ありがとうございました。ちょっと再質問させていただきます。 今ほどの答弁の中で、駅前市営駐車場、建物と言われましたけれども、これは駅ビル立体駐車場のことでありますね。それから、駅前広場市営駐車場というのは、いわゆるにぎわいプラザ前の広場の駐車場ということですね。 それでは、以後私の質問は、区別するために、駅前市営駐車場は駅ビル、それから駅前広場市営駐車場は駅広と申し上げて質問させていただきたいと思います。 それでは再質問でありますが、両駐車場とも、駐車料金の一日の制限額というのは設定をされておりますか。いかがでしょう。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 一日の限度額は設定してございません。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) そうしますと、ずうっととめっ放しだと、ずうっと加算をされると、こういうことですね。わかりました。 じゃあ次に、契約駐車についてお伺いをしたいと思います。 駅ビルの駐車場には、月決めのスペースがあります。現在の契約台数とその料金はどうなっていますか、教えてください。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 現在、3階以上のスペースで、現在のところ46台の月決め契約がございます。料金につきましては、月額7,560円でございます。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) 再質問します。駅ビルの駐車総台数、可能台数は123台と承知をいたしておりますが、そのうちの今ほどの答弁、月決めの契約台数は46台、こういうことでしょうか。また、この契約は公募で契約をされているということだと承知をしておりますが、契約の月数の期限とか、あるいはこれにかかわる手続とかはどうなっていますでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 台数につきましては、マックスの123台のうちの46台が入っておるということでお願いいたします。 それから手続につきましては、基本的には4月から3月までの1年間の契約をしておりますが、継続契約につきましては優先的にやらせていただきたいというふうに思っております。 あと事務手続としましては、随時商業振興課の窓口で行っておりますし、基本的には口座振替で料金を支払っていただくというふうになっております。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) よくわかりました。ありがとうございます。 それでは、ずばりお伺いをいたしたいと思いますけれども、平成26年度、昨年度の駐車台数、両駐車場合わせての駐車台数と利用料金の合計額、いわゆる収益額は幾らだったかお伺いをいたします。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 平成26年度の利用台数は、駅前市営駐車場が約13万6,000台、駅前広場市営駐車場が約10万2,000台でございます。利用料金につきましては、駅前市営駐車場が約1,400万円、駅前広場市営駐車場が約900万円でございます。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) 再三再質問で申しわけありませんが、今ほどの駅ビルの駐車台数は、先に質問をさせていただいた契約駐車の台数も含まれていますか。いかがでしょう。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 出入りでございますので、例えば契約の方が1日3回出入りすれば3カウントということでなっておりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) よくわかりました。契約駐車も含まれるということでありますけれども、この駅ビルと駅広の昨年1年間の合計利用料金、収益額は合わせて2,300万円ということだと思います。それならば、昨年末、平成26度末のこの会計、市営駐車場特別会計の累積残金、いわゆる繰越金の総額はどれだけありますか。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 平成26年度決算における繰越金は、約9,100万円でございます。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) さきの予算決算委員会で説明をいただいたとおり、そこに私が目をつけたわけでありますが、9,083万9,471円ということになっておると思います。 それでは伺います。この残金という表現より繰越金と申し上げたほうが正解だと思いますが、このお金の使途についてのお考えは、ご計画はありますでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 駐車場事業会計の繰越金につきましては、利用者からの要望が多い利便性向上のための改修に伴う際の財源への充当や、駐車場運営経費の充当などが財源として活用していきたいというふうに考えております。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) 再三質問で申しわけないんですが、平成25年3月25日変更の中心市街地活性化基本計画、この計画書でありますけれども、この55ページには、駐車場不足が記載をされています。駐車場不足というぐあいに書かれているわけでありますが、これを踏まえての今のお考えでしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 現在では、民間の駐車場も多くあります。特別なイベント等の開催時以外ではバランスがとれているというふうに考えておりますが、駐車場設備の要望としてはエレベーターの設置やトイレの改修などの要望が寄せられております。これらは、中心市街地活性化基本計画の第2期計画を含め、中津川市まちづくり構想に沿って中心市街地全体の中で市営駐車場のあり方を検討し、事業計画を立てていく予定でございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) 計画等よくわかりました。 じゃあ、先ほど電源立地交付金に関するところでもお伺いをいたしましたけれども、この会計の繰越金、9,100万弱でありますけれども、この使途について審査、審議、調査、協議はされていますか。いかがでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 駐車場事業会計の繰り越しでございますので、協議等ということではなくて、駐車場事業の目的である駐車場の整備により、道路交通の円滑化を図り、都市の利便性向上に資する事業に充てるという方向性でございますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) 答弁の中に、都市の利便性向上に資する事業というようなご答弁がありましたが、この都市の利便性向上に資する事業というのはどんな事業をお考えでしょうか。具体例があればお答えをいただきたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 市民だとか来訪者の方の利便性、安全性の高いまちづくりとして、便利で利用をしやすい公共交通事業、区画整理事業など、安全で快適な道路空間を形成する事業、バリアフリー事業など、誰もが移動しやすい空間の創出事業、道路整備や駐車場の確保など自動車交通の円滑化を図る事業などがそういった事業でございます。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) 具体事例というわけにはいかない、わかったようなわからないような答弁でありましたが、じゃあ違った聞き方をします。今お話をいただいたような事業を協議、検討、そして実施していくとしたら、いわゆるジャッジですね、ジャッジしていくとしたらどのように進められるお考えですか。お伺いをします。
    ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 当然私も中津川市、あるいは商工会議所、商連など民間の意見なども伺いながらまちづくりを進めていく必要があるというように考えております。その受け皿としては、現在あります中津川市中心市街地活性化協議会などが考えられます。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) 都市の利便性向上に資する事業、要するに、総じて言えばにぎわいのあるまちづくりを進めるためのさまざまな施策を推進する事業と、こう理解をさせていただきましたが、それで間違いないかというぐあいに思います。 じゃあ、それならば、各般にわたるまちづくりのための助成金制度、あるいは起業、または新装オープンするための資金としての小口融資、現在市でも小口融資というのがあると思いますけれども、この貸付金の資金、そういった財源等として運用していくことはできないでしょうか。お伺いをいたします。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 駐車場事業会計の繰り越しでありますので、現状では駐車場事業の目的に沿った活用に限定をされるというふうに考えております。都市における自動車の駐車のための施設の整備運営や、都市機能の維持や増進に寄与するための財源として活用していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) なかなか思うように使えませんね。私が6月議会で質問要望した、中津川市のPR用のトラックのラッピング事業、これの補助金財源としても難しいということでしょうか。それはそれなりにして、ぜひ検討していただきたいというぐあいに思いますが、これは会計のテクニックの問題だというぐあいに考えますけれども、この繰越金を何らかの事業の財源として運用していくためには、条例改正などの対応が必要かと思いますが、それはいかがでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 先ほどお答えしましたように、駐車場事業としての目的外の使途は今のところできないですが、仮に駐車場事業会計の財源を活用して、現在の目的以外に活用しようとするには、使途によってはそれなりの手続が必要だというふうに考えております。そのためには、また総務部、企画部とも協議をしながら進める必要があると思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) 最後の段落がちょっと聞きづらかったんですが、いわゆる使途を定めて運用するとすれば、条例改正が必要だということですね。使途を定めて運用するには、一般会計に一旦よっこいしょとすればいいとこういうことでしょうか。再度お伺いします。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 一般会計でやる事業であれば、そういった手順といいますか、そういうテクニックはあるんですが、今申し上げましたように使途によっては特別会計の中でできる場合もあるでしょうし、あるいは基金を別に使う、積み立てるような例もあるでしょうし、あるいは今おっしゃったように一旦会計に繰り入れするということもあるでしょうし、それは今申し上げました使途によって随分違うもんですから、今具体的な例がない限り、私のほうでこうできるああできるということはちょっと申し上げられませんので、よろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) わかりました。主導的な助言をいただいたというぐあいに受けとめさせていただきますが、以上で私の用意をした質問は終了しましたけれども、あと関連質問を2つお願いしたいと思います。 関連質問の1つ目です。最初にお伺いをした現行の市営駐車場の料金体制を、駅広、つまり駅前広場駐車場の形態に統一した場合、恐らく収益が上がると思いますが、どれくらいの事業収入が見込まれるか、現行と比べ年間、年額でどの程度の増収になるか、概算で結構でありますので、わかれば教えていただきたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) これも2時間無料にするのか1時間無料にするかでわかりませんが、現況始めたのは平成20年8月からでございます。その前の8月からの1年間を比較しますと、約400から500万円程度の増収があるというように思われます。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) ありがとうございました。今ほど私20分ほどの質問をさせていただいて、400から500万円の財源を算出、捻出させていただいたというぐあいに受けとめさせていただきました。これに関しては、さまざまなお考えがあるでしょうし、一番最初、冒頭の口上で申し上げたとおり、受益者負担の適正化に配慮しつつ、また利便性もあるので、きょうのところはこれ以上の言及は避けておきますけれども、最後の関連質問として……。  〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(深谷明宏君) 三浦委員。 ◆15番(三浦八郎君) 関連質問というのは、一問一答の中でない質問ですので、一問一答の中でやっていただくのが本筋だと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 森委員、その冒頭の関連質問という文言ではなく、一問一答ですので、自分の出された質問の中で、それに対する質問ということで、再質問ということでお願いします。 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) じゃあまとめをさせていただきます。 きょうの質問の中で、行財政改革を進める中で全てのものを切り捨てる、あるいは事業規模を減少、縮小、予算を減額する、いわゆる無駄をなくしてスリム化をさせるということは、この行財政改革を進める基本中の基本であるというぐあいに考えますけれども、一方で今質問させていただいたように、財源として使えるお金を見つけ出して、うまく使っていく、知恵を絞って有効的な使い方をしていき、新しい事業の展開を図っていく、あるいは既存事業をもっともっと充実強化していく、そして次の展開を創造していく、そうしたことも行財政改革を進める一つの手法ではないかと、こんなふうに思います。その点について、将来展望があればお伺いをしたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 企画部長・西尾謙二君。 ◎企画部長(西尾謙二君) 議員のご指摘は、歳出をただ抑えるということだけではなく、将来の歳入増につなげていくための投資的な事業を進めることで、持続可能な強固な財政構造をつくっていくことが重要というふうに捉えたところでございます。今あります財源のみならず、見落とされている財源を掘り起こして有効に活用していくことが、極めて重要な視点ではないかというふうに考えるところでございます。 また、今人口減少、それから少子・高齢化、あわせまして合併特例期間の終了によります地方交付税の減少、こういった厳しい財政状況におきまして、財源を捻出していくことは非常に重要でございます。特に投資的事業について、行政のひとりよがりではなく、常に、後に美しく開花するような事業でなければならないと考えるところでございます。社会情勢の先行き不透明な中で、それを見きわめることもなかなか厳しいものがございますが、各界各層のご意見を伺いながら、長期的展望のもと、知恵を絞っていかなくてはならないというふうに考えておるところでございます。 歳出削減につきましても、全てを切り捨てるというようなことではなくて、時代の流れにより効率効果の薄くなったような事業の廃止、それからマスタープランによります市有財産のランニングコストの削減、それから事業規模や経済性の精査による執行経費の縮減などにより、少しでも多くの財源を確保して投資的な事業に振り向けるようにしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 2番・森 益基君。 ◆2番(森益基君) ありがとうございました。ぜひ前向きに取り組んでいただきたいというぐあいに思います。 大変、国も県も、そして市も、財政は厳しい状況であります。国・県の補助金を上手に引っ張ってくる、あるいは、指定管理等もうまく利用すれば、行財政改革の道筋をつけていくことができるんじゃないかなあというぐあいに思います。当市には、質問をさせていただいたような電源立地対策交付金事業基金のほかにも繰越金のある基金もありますし、市営駐車場特別会計のように、増収を図ることができる企業会計や特別会計もあります。次回はさらに勉強して、使える財源を見つけて効果のある事業や運用を検証してみたいというぐあいに思います。執行部の皆さんも、我々議員も、いわゆる経営というような哲学をもっともっと磨いて、この厳しい状況を打破していきたいというぐあいに考えます。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(深谷明宏君) これにて、2番・森 益基君の一般質問を終結いたします。 続いて、17番・鈴木雅彦君。  〔17番・鈴木雅彦君質問席に着く〕 ◆17番(鈴木雅彦君) おはようございます。 前の2人が早く終わったので、昼からかなと思っていたんですが、午前中にしっかり12時までに終わるようにしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 私のほうは、3つの質問を準備させていただいております。1つ目から順番にやっていきたいと思いますのでよろしくお願いします。 まず1点目ですが、苗木城趾周辺及び高峰湖周辺の観光の活性化についてをお聞きしたいと思います。 ことしの6月議会において「苗木城趾を核とした新たな観光戦略と施策について、この1年の経緯と成果の確認とこれからの対応について」という題で質問させていただきました。苗木城趾については、2013年以降、遠山史料館来館者が急増し、昨年の来館者は2万3,803人であり、2010年の8,811人から比べると、約3倍であります。苗木城趾を訪れた人は、遠山史料館来館者の約2倍とのことであり、昨年は約5万人が訪れたと確認しております。ことしも多くの方が、観光バスのみならず公共交通機関、バス等を利用されて城山に登っていかれるのをよく目にしております。 将来に向けた、多くの建設的な意見がまとめられた苗木城跡を核とした観光地化推進協議会の意見は大変貴重な意見であり、これを着実になしてこそ真の成功に導かれるものと思っております。 先日、苗木中学校の、話は変わりますけど、中学校で、日曜日だったんですが、父兄とまた近隣の方を呼んで合唱祭というものと、そして岐阜交響楽団を呼んで、彼らと校歌を含めて4曲ほど合唱をされるという場面がありました。私が中学生のころを思うと、この文化会館ができて名古屋フィルが毎年のように訪れた中なんですが、最近は大変そうしたものが減っていく中で、一中学校のところに呼んでいただいて、そういう機会を得た彼らにはすごくいい経験だったろうなと思うし、また教育のレベルが格段、一段と、単なる合唱祭という話で終わらず、音楽の本当の本流のところの一部にひとつ触れることによって、彼らにはすごい影響があったんだろうと思います。 そして、私も自衛隊という組織の中で教官という仕事をさせていただいたときに、こういう言葉を言われていました。「教育は、常に成功の連続でなければならない」と。これは、全ての事象に言えることでしょうし、もちろんその地域を預かる市政の中でも、常に成功の連続で積み上げをしていかないことには市民は満足しないし、そこにいる方の活力は衰えていくということを感じております。 そんな中ででも、また一つの実態を教育の場面で見させていただいたところから、今この苗木城趾というのは市長が最初の広報に城山を上げられて、それ以来このような観光客がふえていくという実態を今迎えておるわけなんですが、しかし、これも手を緩めると、これが続くとは限らんと私は考えております。この観光化で欠かせないのは、ずうっと講師を呼んでお聞きしている話も含めますと、必ずや面的整備でしていかなきゃいけない。要するに、ワンポイントから線へ、そして面へというその観光的な面の活性化をするのにはそれが必要だということをお聞きしております。 苗木本町を、城山を目指し歩いて行かれる方、先ほどの観光バスではなく、要するに北恵那交通の通常のバスを利用されたりしてバス停から歩いて行かれる方も多いわけです。こうして見ると、もう一歩の準備をしていくことによって、よりその観光の戦略が、芽が花開いていくのではないかという考えの中で、以下質問させていただきたいと思います。 1点目ですが、苗木城跡を核とした新たな観光戦略を考えるとき、苗木本町にある遠山屋敷の価値をどのように捉えておられるかをお答えください。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) ご指摘の遠山屋敷については、観光資源の一つではありますが、屋敷単体ではなく苗木本町の全体の町並みを考える中で協議をしていきたいと考えています。今後、岐阜県近代和風建築総合調査事業で行われました調査の結果を参考に、地元と協議を行ってまいります。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 今ご答弁いただいた、県が行った調査、これはどのような意義を持ってというか、どのような目的を持って調査をされたのか、もう少し詳しく説明をお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 今回行われております岐阜県の近代和風建築調査は、岐阜県全域を対象といたしまして明治以降の和風の建造物の悉皆調査でございます。今後、調査が今年度末で終了いたします。その結果を岐阜県のほうで報告書としてまとめられます。その中身につきましては、建物の価値づけ、また今後の保存対策等が示されると考えております。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 今ご答弁いただいたところによると、明治以降というふうな話でしたので、あの建物も明治以降の建物だなあと思ってお聞きしました。 それで、先日の、今最終回を迎えようとしている「花燃ゆ」というNHKの大河ドラマがあるんですが、あそこの一番最後で、次回の予告とその史跡とかの関係を、わずか何分かで放映されている中で、ちょうど毛利家が明治維新を迎えて、そして華族になり、そしてちょうど若が地元の山口のほうへ戻っていかれる屋敷の一部が映し出されていた。もちろん苗木藩はそんな豊かな藩ではないので、そこまではいかんでしょうけれど、あそこで出されていたのは要するに明治以降の建物としてしっかりと、単なるそれまでの江戸時代までのつくりとは違い、明治以降の西洋と触れた日本の文化が新たな時代を迎えていくという建物の紹介をされていたのを見ました。 その今の遠山屋敷についても、間違いなく明治以降の建物だと認識しておりますので、そうしたその中で、最後の武家がどういうふうに明治に移っていったかというところで、その辺がすごく貴重なものになると思いますので、楽しみに待っておりたいと思います。 もう1つ、私1番目のこの質問は、今文化スポーツ部長から答えていただいたんですが、これは観光戦略を考えるときということを、修飾言葉ではないんですが、その状況の中でということを質問させていただきたいという趣旨でありましたので、観光関係としての所掌のほうからは、どのような面でというのをお答えいただきたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 今議員おっしゃるように、苗木城は非常に追い風でございます、バスも多いですし、そういう中で安全安心にあそこに来ていただくために、やっぱり苗木城だけじゃなしに、少し足を延ばしていただくためには、遠山のお屋敷は非常に一つの素材であるというように思っていますし、それだけじゃなしに、前も僕申し上げましたように、いろんないい素材がありますので、幾つかの素材の中の一つだというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 今お答えいただいた話で、この1つ目の質問は私のほうは満足させていただけるご回答をいただいたように感じております。 2つ目です。鉱物博物館及び高峰湖周辺の価値をどのように捉えておられるのかお答えください。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 鉱物博物館は、日本3大ペグマタイトの産地である苗木地区に、日本でも数少ない鉱物に特化した博物館として建設され、ストーンハンティングなどを行っております。高峰湖周辺では、苗木地域まちづくり協議会、苗木区長会、中津川観光協会が連携して、観光協会のメンバーがカヤックの体験や森の教室などを今年度から始めさせていただきました。苗木城と連携し、体験型観光の提供できる観光の素材の一つと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) ありがとうございます。 では、3つ目に行きます。 苗木城跡から、私は聞いているのは、その昔の武家の屋敷があった周辺に当たる、あるいはやぐらの太鼓があったともお聞きしておるんですが、現在は桜公園と呼ばれている、その地域の価値はどのように捉えておられるのかをお答えください。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 桜公園のあたり、桜祭りは、苗木城を愛する会が主体となって、非常に若い人たちが頑張ってやっていただいていることは承知をしておりますし、大変盛り上がっております。ことしも4月4日から12日までの開催期間中、非常に多くの人が訪れたことは承知をしております。桜公園は苗木城跡の観光地化に向けPRしていく上で、魅力ある観光素材の一つであるというように考えております。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) ありがとうございます。同じ認識でおられるというふうに捉えました。 次ですが、観光産業を考えるとき、軽食などを振る舞い、また土産を販売する場所が欠かせないと思います。各地の観光地へ行かせてもらう限り、いずれの観光地でも、人が集まったところに何もないというところは見たことがないです。現在のところ、残念ながらこの苗木城周辺には、そうした休憩所あるいは土産を売る場所、こうしたものは一つも見当たりません。そうしたところから、私は欠かせないと思うんですが、新聞では以前、休憩所及びその設置の意向を示されたような新聞記事を読んだことがあるんですが、これについてはどのように考えておられるかをお答えください。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 苗木城趾には、関東、関西や北陸など遠方からも観光客が多く訪れるようになりました。観光客の中には、高齢者も多く、休憩所があるといいというような声も聞いております。地元の苗木城趾を核とした観光推進協議会でも、課題の一つとして上げられていることは承知をしております。 しかし、駐車場など全体的な課題を解決する中で、地元と協議をしながら一つ一つ進めていきたいというように思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) ありがとうございます。 今4点をお聞きしてきて、改めて感じるのは、執行部のほうとしても苗木城趾、そして高峰湖に至るまで、もちろん遠山屋敷もそうなんですが、所々にそうした点在する歴史的なもの、あるいは文化的な価値のあるもの、要するに価値があるものを一つ一つ連携しながら観光戦略を考えていただいているということを捉えました。また、桜公園については、若い人もそのように、なかなかできることではないんですが、それに参画してその準備をし、やっていただいておることも執行部として捉えていただいておるのも認識しております。また、ボランティアで観光バスで多く訪れられる観光客の方に、ボランティアとして多くの方が案内しているということも捉えていただいているのを認識しております。 先ほど申し上げたように、私は思います。一つの事業を成功裏に導くのは、当然市長以下執行部だけではできることではないだろうと思います。地域のそうした若い方からお年寄りまで、そこを盛り上げていこうという雰囲気があってこそ活性化していくんだろうなということを思います。ただ、そこにはどうしても行政としての手助けが必要だろうとも思っています。 そういう中で、現在はこの観光客がふえてきている現状、そして、地域の若い人からお年寄りまでボランティアでさまざまな活動をして、それをさらに盛り上げようとしている雰囲気、そして先ほどの苗木城跡を核とした観光地化推進協議会の方々が、多くは望まれていません、逐次でいいので1点1点看板から始まって、そうしたものを市にお願いしながら整備していくことによってそれが盛り上がっていくんだろうということを要望を出しております。 そんな中の一つとして、遠山屋敷が今朽ち果てようとしています。これを何とかしようとして、この協議会から、あるいはまちづくり、あるいは区長会で地元区長の本町区長から話をしたところ、本町のほうでしっかりやりながらその意見は苗木全体の意見として吸い上げていくからやってくれということで話がまとまっております。しっかりとまとまっております。そして、その本町区の総意としては、やはり歴代区長、あるいは役員の方があの屋敷を何とかしてくれと市にもお願いしてきました。今、最終的なでき、それをしっかりした形で活用できるかできないか、瀬戸際に来ている時期だと思います。 こういう時期の中で、5つ目の質問ですが、遠山屋敷について市長はどのようにお考えかをお答えください。 ○議長(深谷明宏君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 遠山屋敷だけを私は議論といいますか、考えるのではなくて、苗木城、私は仕掛け人の一人というふうに思っております。そして先ほど言われましたように、大変多くの方が訪れていただけるようになりました。先ほど点から線、線から面というふうに言われたわけでございますけれども、苗木城跡を点として捉えた場合に、まさに本町、町筋ですね、これは点へ向かうためのアプローチ空間、例えば秋田県の角館に武家屋敷が両方合わせて二十何軒ですかね、あるわけでございますけれども、遠山家だけの屋敷ではなくて、苗木城というものをより価値観を出していくならば、あの本町筋を含めた中で、あそこにどういう空間ができるかということは、実は私は非常に重要ではないかというように思っております。その核になる建物であるということは認識をしておるところでございます。 したがって、現在遠山家の16代、個人の所有という状況の中、また、言われました本町の皆さんが活用したいというご意向があるならば、できれば遠山家の屋敷だけではなくて、全体のまちづくりといいますか、景観づくり、このあたりまで踏み込んだ中で協議をさせていただければというふうに思います。 そして、今実は苗木城を訪れられることによりまして、福岡にあります常盤座、昨年記録をとってから三百数十名という記録でございました。ことしは既に3,400人の方が訪れてみえます。バスも来ております。そうした中で、地元の方が五平餅とお茶だけを、バスが1台でも来て自分たちで売ってみえる。こうしたこともまた、これはそこで大きく稼ぐとかそういうことではなくて、地域活性化の一助になればという思いで現在やってみえます。そうしたことが、私は、まさに観光をつくり上げていく、地元でつくり上げていく、そのように考えておるところでございます。 先ほど言われました高峰山荘もまさにそうでございます。面として捉える、こうした活用をしていきたい。したがいまして、そうした広がりをつくる中での一つのアイテム、しかし、今も申し上げましたように、これにつきましては景観をつくるためにぜひまだまだ地元の方とは協議をさせていただきたい、そんな思いでおります。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 言われるように、本町の町筋の景観を全て含みながら、その中の重要なポイントという話で進めていただけるということでお答えをいただいたかなあと思います。その辺をお願いします。 ○議長(深谷明宏君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 今申し上げましたように、個人の所有でありますし、その本町筋に住んでみえます皆さんも見えます。こうした景観づくりに、果たしてこれから皆さんが協力して取り組んでいただけるかどうか、そのことを今申し上げたところです。したがいまして、市でやりますということを言ったわけではございません。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) この話は、本町は一つのあそこが廃墟になって崩れていく姿の中では、多分非常に寂しさを思いながら、やっぱり意気消沈していくだろうという考えがあります。あそこが何とか昔遠山史料館ができたときに、町の皆さんが出て、当時の殿様も毎日自分たちも甲冑姿になりずうっと行進した、こういう経緯もあります。そして、表千家の宗家が来てお茶会をあの屋敷でやったことも、その当時はできたわけです。 そうしたことから考えると、卵が先か鶏が先かというような話ではなく、お互いにやっぱり盛り上げていくという話がない限り、これは成立していかないだろうなと思います。そして、それが成立するかしないかというのは、非常に大事な時期に来ているだろうなと思う。これが完全に朽ち果ててどうにもならんようなことになった後では、取り返しがつかないという、そのぎりぎりの時間帯に来ているんだろうと思いますので、当然のことながら地元の本町の皆さんも考えなきゃいかんし、行政もしっかり考えていただきたいということをお願いしながら、ここは終わらせていただきたいと思います。 では、そのもう1つの高峰にある高峰山荘の活用についてはどのようにお考えかを市長からお答えいただきたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 私は、同じ考えですけれども、高峰山荘だけのお話ではなくて、高峰一帯の、これは景観というよりもむしろ風景ですね。そこが非常にポイントになるというふうに思っております。そんな中にあって、この高峰山荘につきましては平成24年3月議会で条例設置をし、普通財産とした経緯がございます。そしてその後24年度、苗木のまち協の皆様に無償貸与をした中で、10月まで営業をしていただきましたが、25年1月から閉館となっております。それ以後の活用につきましては、まだまだなかなかいいアイデアがないという中で、もう少し時間が欲しいということで、現在も検討をしていただいております。 先ほど市議述べられましたように、近くには鉱物博物館、そしてまた、今高峰湖でのカヤック、カヌーの活用等も含めた中で、私たちも子育ての時代には随分あの地域で子どもを遊ばせながら、大変すがすがしく遊ばせていただいたという思いもございます。そうした地域の一体利用の中で、あの山荘をどのように活用するのか、活用するだけの利用方法はあるというふうに考えております。したがいまして、不要ということではなく、ただ、今言いました24年から25年にかけまして、地域で活用をという話がございました。したがいまして、現在はその地域の活用につきましての結論を待っておる、そういった状況でございます。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 高峰山荘について、中を見させていただいた限り、あそこは本当に休憩場所、あるいは飲食というか、そうしたものを振る舞うことをやられてきたところなんですが、私が入らせて見させていただいた限り、厨房もあのままではとても使えない、狭過ぎる、あるいはいろいろ変えていかなきゃいかん面があって、それを変えることによって大分使えるようになるのではないかと見させていただきましたが、今市長さん言われるように、地元の意向がはっきりしてこいという話なので、その辺はやっぱり地元としてしっかりとした詰めをしていかなきゃいかんということを感じながら、また地元の方と話していかなきゃいかんなということを思っています。 ○議長(深谷明宏君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 地元といいますのは、私どもはどうしても今まで夜の宴会とか、夜お酒の入る席で、ああいった施設を活用したという思いがあります。しかし、今都会へ行っても、またこうした地域におきましても、昼の食事、若い方の、また女性の方の食事、大変食材にもこだわられたり、またヘルシー食、そうした利用が多くされております。あわせまして、観光という観点からしたときには、やはり昼の時間帯に観光客も見えるわけです。夜活用するということではなくて、昼間の活用、そうしますと先ほど言いましたあの地域一帯の魅力というのは、ハイキングもできます、レジャーもできます、そうした中で昼に活用する、このあたりがやはり発想の転換の一番の元になるのではないかというふうに私は思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 全く今のご答弁に同感いたします。昼間に昼のお客さんに対応できるようなものに変えていかなきゃいかんし、また近所の女性の方からはそういう意見が出ていますので、それを地域として今後まとめていかなきゃいかんということを感じさせていただいて終わらせていただきたいと思います。 では、この大きな1点目の最後ですが、桜公園の整備に関しては市長はどのようにお考えかをお答えください。 ○議長(深谷明宏君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) まさに磨けば光る宝物を1点ずつ今順番に話をされておりますけれども、私はトータル的なエリアの中での考え方を持っております。4月の桜の開花時期に本当に地元の皆さん、また保存会の皆さんが一生懸命取り組みをされていて、そしてすばらしい、今桜の、800本でしたかね、1,200本でしたか、あそこに植わっているまさに4月の時期を迎えたときには、非常にすばらしい景観になるというふうに思っております。しかし、この桜の時期だけというこの活用はいかがなものか。そして、その一定の時期のために、どれだけの整備をしていくか。これはやはり非常に課題になると思います。大変やはりあそこには、足を運ぶ車がなかなか難儀をするという、そうした事情もございます。そうしたことも十分承知をしておりますけれども、今の活用方法、このあたりももう少し踏み込んでいきたいなというように思います。 そして、前にも私のイメージとして話をさせていただきましたけれども、やはり一帯の桜の公園としての上から見る公園というのは、やはり少ないですよね。全国調べましたけれども、やはり少ないです。ですから、あそこはまさに苗木城趾を含めた中で、上から桜が見られる場所ということもございます。そういった活用方法は大いにあると思います。しかし、今の状況の中での、この一定の時期だけの活用の中で、どこまで整備を進めていくかということにつきましては、現状の中では、これだけ今やりますというところまではまだ至っておりません。そのことをご理解いただきたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 大きな1点目について、全て答弁いただきましたが、今感じているのは、地域のほうもしっかりともう少し意見をしっかりとまとめて市に持ってこいというようなお話のように感じますので、その辺を伝えながら行きたいし、また桜公園は本当に咲くのは春の一瞬の時期でありますが、今も冬の間も草を刈ってボランティアで若い人たちもやってくれています。それの積み重ねが、あの一瞬のように咲いていく。ただし、その一瞬の時期で終わってしまうところでは、ちょっと足りないという話をお伺いしましたので、その辺をまた地元の方々と相談しながら、いい方法はないかを考えていく必要があるかなあというふうに考えさせてもらいました。ありがとうございます。 では、大きな2点目ですが、中心市街地の活性化施策についてです。 これも今の苗木の地域と、あるいはほかの地域と全く一緒でしょうけど、あくまでもその地域の方々、そこにおられる方々が熱意を持ってやっていかないことには始まらんことだろうと思っています。そんな中ですが、中津川市議会「市民と議会の対話集会」における文化会館の会場において、中心市街地活性化について多くの意見が出されました。不安だという意見が多かったように感じております。6月の議会の一般質問において中心市街地の活性化を考える上で、新たな青邨記念館(美術館)の建設が欠かせないとの趣旨から、これについてお聞きしたところ、複合施設の一部として新たな青邨記念館(美術館)を考えているとのお考えを示していただきました。ことし、青邨記念館は既に取り壊されて整備されております。 そこで、1点目です。 新たな青邨記念館(美術館)の建設について、市長は今後どのような段取りで向かうかお考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 中津川市の魅力をしっかりと全国に向けて発信する中では、非常に重要になってくる大切、なくてはならない施設になるというふうに私は考えております。そのような状況の中で、実は中津川市を訪れていただく方に、私が出会った人ですけれども、必ず中津川市の第一印象はいかがですかというふうにお聞きをします。返ってきます大半は、自然がすばらしいですね、空気がきれいですね、山がいいですね、そうした答えはいただくわけでございますけれども、私どもが常に口にしております文化、歴史、そうした言葉を私はまず聞いたことはございません。そうしたことを承知で中津川市に見える方は、当然その部類に入られるわけでございますけれども、初めて中津川へ来られて、中津川はどんな町だろうという意識を持ちながら町を歩かれた方、文化歴史ということにつきましては、余り口にされないのが現状でございます。 そんな中、やはり中心市街地を考える中で、まさに中津川宿のあった地域でございます。そして、前田青邨が生まれ育った場所でございます。そして、文化歴史という、そして街道文化というものを表に出している中では、この一番のシンボル的な施設になることは間違いないと、私はそのように考えております。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) そうした価値を考えていただいている上で、今後どのようなふうに進めていかれるかをお答え願いたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) このことには、今の町の中で感じていただける町の全体の雰囲気ですね、これを今図面としてつくり上げたところでございます。そして、この事業を進めていく中で、まだ場所はここですという言い方にはなりませんけれども、必ずこの前田青邨記念館としての施設をつくっていきたい、そういった思いでございます。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) では次の話ですが、中心市街地の活性化を考える上で、私は市民病院跡地に新たな市庁舎を建設することも一つの考え方であるかと思っております。耐震化されていない、また機能が分散化している現在の市庁舎を新築することについては、どう思われますか。また、市民のこうした話は中心市街地の地域の方からは時々お聞きするんですが、市民の皆さんに意見を伺ってはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 新町ビルや旧市民病院跡地、これににぎわい広場も含めた土地ですけれども、そこへの移転も実は検討しましたが、新庁舎建設費用が膨大となることや、面積的に狭いことなどから現在の市庁舎を耐震化することとし、今年度実施設計を進めているところでございます。 なお、本庁舎の耐震化につきましては、平成28年度から平成29年度にかけて、必要最小限の耐震と一部改修の工事を実施する予定でございます。以上でございます。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) まあそういうことで、しようがないかなというところですかね、残念だけど。 では、大きな3つ目に行かせていただきます。 先日、慶応義塾大学大学院生の方が意見の聴取に来られました。3つ目は、新たな時代に対応した図書館及び地域図書室についてということでさせていただきますが、その学生さんが来られて、なぜ来られたかと逆に話の中で確認というか、話をしていたら、当然4年前の図書館の話から、中津川は非常に注目されているということでここへ来られたというような話だったというふうに聞きました。そして、その方が来られていろいろ話していく中で、その方は静岡県のある中核的な大きな町の出身で、現在は東京のほうに住んでおられるんでしょうから、都会での生活なので、その方が思われる図書館とこの地域の図書館というものは大分意識が違うかもしれんけれど、しかしそういう図書館というものに注目をして、勉強されて研究をされて、それを展開していきたいという思いの中で来られたというふうに受けとめました。 この地域、合併して大変広くなった中津川市ですので、それぞれの地域住民がより利便性が満足し得る行政サービスを受けられるようにすることは、絶対的に必要なことだろうと思っております。図書館についても、私は同じように考えます。一ところの方だけがいつも使えるという話ではなくて、本当に加子母から阿木までの方が、ある程度図書館機能を満足されるようにできるのが、この図書館に関する大事なことだろうなと私は思っています。 苗木も本当にこれはもう完成しましたが、新しい公民館、交流センターという名前がつきましたが、公民館の中に図書室ができることになっております。これまでと比べると、その間取りも比べて、明るさ、あるいはこれから図書館長を初め指導をいただきながら、既にもう動いておられるような、この前もお会いしたので、動いておられると思いますが、これが大きく充実していくことを楽しみに待っています。 これは、本当に小・中学生も話を聞いている子は楽しみに待っているだろうし、また大人のお年寄りまで、今までで言うと何年か前までは移動図書館というのがバスのようなもので運ばれて、毎週毎週借りに行っていた、そういう方もはっきり、楽しみにしているわと言っておられるので、間違いありません。 そんな中で、この図書というのは新しい図書を常に常に購入して、それができるだけそろえてやっていかないと、1つにはやっぱり小・中学校の生徒さんは、学校にある図書は読んでいるので、新たな図書というはそこへ行かないとないというようなものを特に探すし、その量も問題になってくるであろうし、その辺が大事かなあと思いながら1点目ですが、この10年間の新書購入の実績の変化はどのようになっているかをお答えください。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 購入の実績の変化についてですが、中央図書館及び地域図書室合わせて、平成17年度の購入費は1,233万3,000円で、購入冊数が7,764冊です。平成26年度の実績といたしまして、購入費が1,277万4,000円で、購入冊数が8,065冊となっています。過去10年間の図書購入実績については、ほぼ横ばいとなっております。国から住民生活に光をそそぐ交付金6,000万円を受けて、集中的に資料整備を進めたところです。なお、公民館図書室の図書購入は、中央図書館が全体のバランスを図って予算配分し、本の選書は、各図書室主導で行っております。以上でございます。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) この新書購入のため、市民の意見をどのような形で反映してこられたかお願いします。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 常時、窓口で市民からのリクエストを受け、購入に反映をしております。先ほど申しましたけれども、住民生活に光をそそぐ交付金を活用して、文化団体や関係団体の意見、要望を聞きながら購入を進め、図書整備を行っているところでございます。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 現在、この10年間横ばいでこられているその購入冊数、費用もほとんど横ばいだという話でしょうけれど、この辺について、市民の皆さんからの多くのご意見はどのようなところかをお答えください。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 市民のほうからは、リクエスト等に対しまして図書館のほうでない本につきましては、他の図書館から、また関係団体から本を借りて対応しているということで、貸し出しの中身については、市民からの不平不満はございません。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 今ご答弁いただいた話で、中央図書館、そして各地域の図書室、そして図書室からも要望を吸い上げながら新しい図書という話なんですが、地域図書室と中央図書館との連携、どのような形でなされてきて、どのように改善されてこられたかをお答えください。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 市全域で一つの大きな図書館という考えのもと、いつでもどこでも誰でもがひとしく図書館サービスを享受できるよう進めてまいりました。平成25年4月から、地域事務所とネットをつなぎ、簡易貸し出しがスタートし、平成27年1月からは市内全域から同等に貸し出し可能なシステムの運用を始めたところです。週1回は図書館司書が地域図書室を巡回し、その運営や施設整備など図書室全般の支援を行っております。 改善といたしまして、地域図書室の整備と中央図書館が主導して地域の図書室支援と地域のボランティア人材育成のための養成講座を開催し、育成した市民のボランティアの活躍の場づくりに力を注いでおります。平成28年、来年の1月でございますが、オープンする苗木交流センターの図書コーナーが新設されることによりまして、市内全公民館図書室の整備が完了したことになります。以上でございます。
    ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) わかりました。今部長が言われたように、地域全体、これどこかのところもあったと思うんですが、要するに、あれは高松でしたかね、そうした1カ所だけではなく、今言われたように広くなった中津川市のようなところでは、どこでもある程度一定の距離の中でそうした図書を借りて返すことができる、これは大事なことだと思いますので、今後ともより進めていきたいと思いますが、先ほども出た遠山史料館や、あるいは鉱物博物館、こうした史料館、博物館とのハイブリッド化の状況はいかがでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 現在、図書館において史料館、博物館のデジタル資料を閲覧できる状況にはなっておりませんが、各博物館は所蔵資料のデジタル化を実施しており、図書館でも公開活用できるよう進めてまいります。また、図書館では各館から紙ベースでの情報提供を受けたり、イベントのときの連携をさらに充実させているところでございます。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 今、各史料館博物館等の資料をデジタル化しているというお話なんですが、デジタル化してそこにしまっておくだけでは、どこからでも見られるという状況ではないと思います。ハイブリッド化の一番の大事なところは、どの図書室にいようとどの図書館にいようと、あるいはもしかしたらアクセスで、今後はできることだったら会員になれば日本のどこにおってもそれにアクセスできて、そのデータをとっていけるというような、本来のハイブリッド化の本来の狙いでしょうけど、一気にそんなところまではいかんでしょうけど、今後、整理されたデジタル化したものをどのような年度で一般に図書室なんかからも閲覧できるようになるのかというところを、計画をお答え願いたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 現在、博物館とともに文化振興課のほうで郷土資料や古文書のデジタル作業化を進めております。平成28年度から一部公開を始める予定でございます。その後、図書館のほうでネットで閲覧できるよう対応してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) よろしくお願いします。 このハイブリッド化という言葉が、前も話出ていて、これができていくようになって初めて、図書館の機能がより充実してくるものというふうに考えます。 ではもう1つですが、最後になります。県や大学図書館との連携はどのようになっていて、今後どのようにされていくかをお答えください。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 岐阜県図書館とは、公共の図書館職員向けの研修の参加、資料の相互貸借などの連携を図っております。大学図書館とは、専門性の高い資料提供協力を図り、連携して、特に中央図書館でのレファレンスサービスの充実に生かしております。中京学院大学とは、図書館活動相互協力に関する協定を結び、中津川図書館まつりに教授による出前講座、学生ボランティアによる参加協力を得ているところでございます。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 既にもう中京学院大学とはできているということなんですが、他の大学との連携についてはいかがでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 今後、全国の大学と資料提供の協力を進めてまいりたいと考えております。特に専門分野の図書につきましては、市で購入することよりも、大学から貸借することによって市民の要望に応えていきたいと考えております。 ○議長(深谷明宏君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) ありがとうございます。ぜひそれを進めていただきたいと思います。 あの図書館の話のころ、あった話のハイブリッド化、そして専門図書を購入してという話がありました。専門図書、先ほど言った形で新図書を購入するのは横ばい、これを続けるだけでももしかしたら大変なのかもしれんけど、ぜひ横ばいでいいので、これはぜひ続けていただきながら、市民の要望に応える図書を充実していただきたい。しかし、専門図書といったら、これは本当にごくわずかな方が購読される図書になろうと思います。こうしたものを一つ一つ買うということはほとんど不可能に近いでしょうから、今の話の県・国、そして各大学との相互の資料のやりとりをする中で、そうした専門書を取り置くことができるようにさえすれば、そうした要望の方も満足していけるというふうに考えますので、ぜひ今のお話をできるだけ早く進めていただければということをお願いしていきたいと思います。 そうすることによって、中津川の、先ほど言った大学院生が中津川に来られた趣旨は、また別の意味で今度来られるようになる中津川市になるだろうというふうに思います。その学生は言っておられました。また自分の修士論文が終わったら、必ずここへ来ますというふうに、今度は先生を連れてきますと言ってくれました。また城山に先生を連れて一緒に上がっていきたいと思いますので、ぜひその充実した図書を今後もとまることなく、観光課と一緒にどんどん前進していただきながらいくことを要望しながら、本日の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(深谷明宏君) これにて、17番・鈴木雅彦君の一般質問を終結いたします。 ただいまから13時00分まで休憩をいたします。  午前11時50分休憩 ――――――――――――――――――――――  午後 1時00分再開 ○議長(深谷明宏君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 続いて、21番・佐藤光司君。  〔21番・佐藤光司君質問席に着く〕 ◆21番(佐藤光司君) それでは、通告に基づきまして、一般質問を行わせていただきます。 今回は、4年目を迎えております青山市政について、この点で質問をさせていただきます。 前市長からの中津川市政から早いもので4年が過ぎ去ろうとしています。思い起こすと、青山市長が議会や一般的な会話や挨拶の中で、議会との対立や議員間の対立などを含め、市民にとって決して好ましくない。市民目線で市政を行いたいと言ってきたことを思い浮かべます。 汚泥処理をめぐっての候補地選定問題や、前市長が強引に進め、結果的に実施できなかった図書館候補地をどのように対処するのか、私は青山市長就任時にどんな挨拶や返答をするのか大変注目をしていました。 議会も含め、図書館問題で前市長の後始末ができないままの状態から、青山市長の判断は事業の凍結とされ、心機一転して職員の力を初め、市民とともに対処することを決意したものと私は判断いたしました。また、他方面では前市長時の関係行政機関や各種団体とも調整を図り、関係回復や新たな関係の構築にも努力されたことと思います。派手ではないものの、市政運営を着実に実行されてきたものと理解しています。 しかし、残された問題や課題も数多くあると思います。現状を質問しながら市政運営にどのように反映するか一般質問いたします。また、前市長からの残された問題を含みながら、青山市政の取り組みを質問いたします。 各担当へ質問し、適度に市長からの答弁を求めます。 初めに、1番として新衛生センター建設について。 苗木での建設計画を見直し、新たな建設予定地を探り、何とか候補地の設定を行い、地域住民に対しての理解もおおむね得て、環境調査も実施されたと思います。一部に反対の声も聞きますが、付知川の水質浄化対策も含め、現状と今後の対策をお聞かせください。 ○議長(深谷明宏君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 中津川市の重点課題の一つでございました新衛生センター及び汚泥乾燥施設建設につきましては、平成26年6月に福岡地区に建設地が決定し、生活環境影響調査を実施いたしました。平成27年度は生活環境影響調査の縦覧及び意見書受け付けを行い、現在用地測量、敷地造成の設計、施設の基本設計を進めております。 今後の対策といたしまして、平成31年3月供用開始に向け、放流水規制基準値より厳しい独自の基準値を設け、最新鋭の施設の建設を目指すとともに、地元環境保全委員会の皆様に丁寧な説明を行い、ご理解を得ながら関係機関と市が連携し、付知川の河川流域の保全に取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) この中で1点だけお聞きします。 付知川の、俗に言いますと白濁、泡といいますか、それが夏にひどい状態があるということを、私はちょっと確認できませんでしたけれども、そういう話を聞きましたが、そういったことがあるのかないのか、あったならばどのように対応されてみえるのか、1点だけお聞かせください。 ○議長(深谷明宏君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 付知川の現状、夏に泡が多いというか、泡があるというのは事実でございます。それにつきましては、私どもの施設の排水の影響ではないというふうに考えておりまして、実際、家庭の排水等々が原因だというふうに考えております。 そういった点から、付知川の水質を上流、中流、下流と調べながら、その原因について今後対策を練っていきたいと。当然地元とのご協力を得ながらということになりますが、そのように考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) 単なる施設だけの問題ではなしに、家庭雑排水等もある可能性があると、そういうことで理解をしていますので、今後とも付知川の水質の浄化については努力をいただきたいと思います。 では、2つ目に行きます。 福岡地区における産業廃棄物処理施設について。 行政と市民の間で行き違いが生じ、書類だけが県へ提出され、その後住民へは説明もなかったことが問題となり、結果的に住民に説明されていないと県段階で判断されていたことが、産業廃棄物業者による書類が国において受理され、担当課はコメントできないとなっています。これは新聞報道で入っております。 近隣の住民の皆さんは、井戸水や水田、水質への不安を持っています。現状と今後の対策をお聞かせください。 ○議長(深谷明宏君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 市民団体が国に対し、福岡産業廃棄物施設に係る許可取り消しを求め提訴した裁判は、現在も継続し行われております。 平成27年10月19日、弁護士による住民への裁判の経過説明会が田瀬の大萱公民館で開催され、弁護士から来年末ごろには裁判所から判断が出るのではないかとの見通しが示されました。 市といたしましては、司法の場においてどのような結果が出るのか、司法の判断を見守りたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) この点もう1点だけお伺いしますけれども、国の言い分としては、ここに昨年の6月25日の中日新聞があるわけですけれども、住民説明のありなしは設置許可の可否に影響しないと、これはどうも環境省が出したようですけれども、こういったことについてなかなか、要は当初は住民にも説明がなかったということから県段階で業者の住民への説明が不十分で、報告書に虚偽があったというのがその前段に書いてあるわけですけれども、その記述の事実関係というのはこれで間違いないですか。 ○議長(深谷明宏君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) それはお互いの言い分だと思います。ですから、業者のほうは説明をしたというふうに言っておりますし、地元は聞いていないということでございますので、ここで私のほうからどちらが正しいということは差し控えさせていただきます。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) わかりました。どちらにしても地域住民の皆さん、ここでいきますと昨年の6月の段階で地元住民175人がというぐあいに書いてありますので、こういったものを署名としてつけて出されたということと思いますので、住民の皆さんが高い関心を持ってみえると、そのように理解をいたしますので、これからも住民の皆さんの質問等々につきましては答えられる範囲で答えていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 次に、早いですけれども、3番目の新しい火葬場について。 合併後の課題として、新火葬場建設問題があります。関係地域の皆さんは賛成、反対をめぐり、区役員の皆さんを初め、人間関係すらも感情が入り、住民組織も困惑しています。さまざまな候補地が浮かんでいるようですが、すぐ消えてしまいます。 現状と今後の対策をお聞かせください。 ○議長(深谷明宏君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 平成27年度に建設候補地の地元役員皆様への説明と地形等の調査を行いましたが、建設は困難な状況でございます。 市民生活において必要不可欠な施設であり、できる限り早く候補地の選定を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) 現状ですので、私も委員会に属していますのでいろいろ事情は聞いていますけれども、なかなか困難な状況が続いておるのかなという状況だと思います。 どちらにしても、後ほど市長からこの種の問題にも質問をさせていただきますけれども、明るい光が見えてくればいいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 次に4番目、新町、図書館建設予定で購入された土地の活用について。 あくまでこれは私の立場から見た点ですので、議会全体という理解はされないでいただきたいとは思いますが、そのように前置きだけしておきます。 私から見れば、リコール署名の結果は推測されていたのに、建設予定地で強行にくい打ち、基礎工事をした前市長の責任は少なくありません。基礎工事がなければ、土地活用は幾らでもあると思います。 現状と今後の対策をお聞かせください。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 新町ビル跡地には44本のくいが埋設してございます。現在は、くいの適正管理を行っております。 今後は、中津川市中心市街地活性化まちづくり構想で示しました中心市街地拠点施設として複合施設を設置するため、くいを活用した施設の規模などについて計画をしてまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) そうしますと、それこそ市役所としての組織の中で、ここに本年の6月4日の岐阜新聞、それから6月28日の中日新聞に、中心街活性化へ構築素案、もしくは複合交流施設を検討ということで描かれておるわけですが、これはあくまで市としての検討事項であって、まだこれを全体的に諮っていく等々ということではないというぐあいに私は感じておりますが、そういう解釈でいいのか、ちょっとまず教えてください。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 今年度の予算でこれの調査設計費用は予算化をさせていただいております。現在、そのくいの活用できるキャパであるとか、用途であるとか、あるいは重量なんかがどれぐらいもつかというようなことも含めて、今年度のうちにそういった幾つかのシミュレーションは出させていただきたいというふうに思っておりますので、もう少し時間をいただきたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) そうしますと、ここに中日新聞で書いてあります16年度の申請を目指すというぐあいに書いて、ちょっと前を略しちゃっていけません。国の支援を受けるため、活用策を盛り込んだ中心市街地活性化基本計画を本年度にまとめ、16年度の申請を目指すというぐあいになっていますが、そこのところは現在の進捗なり、そういう方向でいいのかどうなのか教えてください。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) もともとこの事業は平成20年7月に中心市街地活性化基本計画の認定を受けまして、その中の核とした事業が当時の図書館ということになったわけですが、それが廃止をされたということで、ほかの事業は進んできておるわけですけれども、それが5年間で一応終わりました。その後に1年、2年経過しておるわけですけれども、その後に再度中心市街地活性化基本計画を採択していただこうという予定でおります。そのためにはこの事業も含めて、中心市街地の中のいろんな、六斎市であるとか、ハード・ソフト事業も含めて、そういった認定を受けるために今言ったような作業を進めておりますので、それについては平成28年度にはこれも含めた中心市街地の基本計画になる計画を練って、それでその申請をしたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) 了解しました。進めていただきたいと思います。 次に、5番目の質問です。 市長選での公約である青木斧戸線について、きのうの新聞にはちょっと斧戸の斧という字がちょっと違っておったかなというぐあいに私は見ましたけれども。 もう一度繰り返させていただきます。 市長選挙での公約である青木斧戸線について。 区画整理か用地買収方式かも含め、長い年月を費やした青木斧戸線は、市の単独事業として緊急避難地への進入道路として位置づけ、本年着工されています。今後の問題点も数多く発生してくるものと思います。とりわけ、前川、後田川を含めた河川改修が緊急的な問題と思います。選挙公約の実現は立派なものであり、評価できると思います。 青木斧戸線について、現状と今後の対策をお聞かせください。 ○議長(深谷明宏君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 平成27年度現在でございますが、用地補償を行いまして、一部工事に着手いたしました。引き続き用地買収、移転補償などとあわせ順次工事を進め、平成30年度完成を目標に進めてまいりたいと思います。 前川及び後田川の薬師橋付近の河川改修につきましては、現在県と協議を進めておるところでございます。前川につきましては下流から整備する方針であります。後田川薬師橋付近とあわせて早急に整備していただくよう、これからも協議し要望していきたいと思います。以上でございます。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) ありがとうございました。 今指摘しました前川、後田川、あえて私は薬師橋まではしませんでしたけれども、ここが一番ネックになるんじゃないかなとは思っています。それとあわせて、ちょっと小さな話ですけれども、駒場地域等につきましては水田もかなりあるといったことで、前川からの取り入れ、もしくはかえってその水がオーバーフローする、そういうときもありますので、個々にも対応していただきたいということを要望だけしておきますので、よろしくお願いいたします。 次に、観光行政につきまして。 青山市政の特徴の一つに苗木城があります。これは先ほども鈴木雅彦議員が指摘した問題と同じです。 観光名所の一つとして大いに宣伝し、今では大型バスも来ています。島崎藤村の馬籠や妻籠を含め、歌舞伎や栗きんとんなど、中津川市をPRすることが求められていると思います。隣接する県、市、町と一体となったPR活動が必要と考えます。現状と今後の対策をお聞かせください。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 中津川から北へ向かっては国道257号線沿線にある北部地域の核となる観光資源の磨き上げを行いながら、下呂市と連携し、首都圏や旅行社を招請してのPRを実施しております。 東へ向かっては、南木曽から塩尻までの木曽地域の資源を生かした広域観光を進めるため、木曽観光連盟を中心に県境を越えて取り組みを行っています。 西へ向かっては、県との連携による岐阜の宝ものに認定されている中山道ぎふ17宿の事業や、東濃5市連携による東濃ぐるりん観光事業として、首都圏や中京圏へのPR、知名度アップのための広告展開なども計画をしております。 より広域的に捉えると、当市と当市の持つ森林資源が縁となり、高山市や兵庫県の姫路市や市川町との連携、交流する形で木のまち中津川市の魅力発信、木材産業のPRを行っているほか、伊勢神宮の御用材で縁がある伊勢市ともおんぽい節や木遣り保存会が市民レベルで交流を行い、当市のPRの一翼を担っていただいております。 今後はリニア開通を見据え、さらなる連携強化と飛騨地域との連携拡大を図りながら、国内はもとより外国人観光客を取り込むための誘客活動も展開していきたいと考えております。 幾つか申し上げましたが、リニア開業の経済波及効果を県及び周辺地域一体の発展をしていくため、県や隣接地域との連携をますます強化していきたいと考えております。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) 確かに下呂云々、ルート257で磨き上げ云々というのも言葉としてはありますけれども、実際行きますと、やはり北陸自動車道ができた関係、もしくは東海環状ですか、その関係で観光バス等につきましても257の利用が相当減っておるというのがきのう少し言われました。そういった点も含めて、新たな道路ができるといろいろ変わってくるなというのは私も実感しております。かつて青木の交差点では観光バス等がたくさん通ったわけですけれども、最近は少なくなって、これが果たしていいのか悪いのかはわかりませんけれども、そういった点も含めて、やはり私は中津川そのものを売り出していかないと、きょうもありました、1点だけを磨き上げてもだめじゃないかなというのは私の考えです。やはり先ほどもありました、面的に整備をしていくということが大事じゃないかなと思っています。 それから、先ほども鈴木議員の回答の中で、参加型の滞在型というか、そういうのも言われたわけですけれども、実際自分が旅行をするといったときに、滞在型ですとやっぱり相当構えてこなければならない。観光的に来る人がそこまで構えてくるかなというのが、私はそういうぐあいに見ますけれども、苗木城なんかにつきましてもう一度、ダブるかもしれませんけれども、苗木城等々のPRについて、ちょっと教えてください。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 基本的には私ども観光のバロメーターというのは、やっぱり観光業者だとかバス会社の反応だというふうに私は思っています。今、私どもは東京、名古屋のバス会社へ行くと、やっぱり新しい素材を探しています。例えば苗木城のポスターを見るといいよねというふうに言っていただけるんですが、その中にはやっぱり観光ボランティアをセットしてほしいだとか、トイレは幾つあるだとか、休憩室があるだとかというようなことはやっぱり聞かれますもんですから、当然そういったおもてなしサービスもセットに考えていくという必要があります。やっぱりニーズはさまざまありますので、そういったニーズを観光会社なり観光バス会社等も連携することで人が来ていただけますし、それプラスどういったことでお金を落としてもらうかということは工夫をしないかんですけれども、今まではどちらかというと、自己満足に勝手に私どもが組み立てておったわけですが、やっぱりそういった業者のご意見だとか、業者の反応なんかも見ながらタイムリーに人が来ていただけるようなものに磨き上げていくということが必要だというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) 頑張っていただきたいと思います。 ここに、また新聞の紹介ですけれども、本年の8月7日、苗木城跡案内ボランティアの会ということで、地域の魅力、観光客に伝えるということで報道がされております。こういった、俗に言いますとおもてなしということは必要条件だというふうに思いますので、こういった人たちも大切にしながら、観光ということについてのPRをお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。 それでは次の問題、7番目、リニア問題でのまちづくりを初め、今後の青山市政の抱負をお聞かせください。直接お願いします。 ○議長(深谷明宏君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) リニアに限定をした中でのまちづくりということでよろしいでしょうか。 そうしますと、まちづくりの前に、このリニアにつきましては、やはり地元の皆様の不安はしっかりと解消ができる形の中で、市がそこに介在をして進めていかなければならない。まずこれが大前提にございます。 そして、リニアに関して申し上げますれば、やはりリニアの機能といいますか、何をもってリニアを利用されるか、このことをしっかりと我々が認識をした中で、このリニア活用の組み立てをしなければならない。そして、やはりこのリニアの特性としましては、遠方からこちらへ来られる方の時間の短縮でございます。時間が短縮されることによって、さらに広い範囲に足を延ばしていただくことができる。とりわけ今、前質問で商工観光部長が答えをさせていただきましたように、観光という観点からすれば、そのエリアが広がる中で中津川市全域、まさにそれぞれの地域の中での魅力をさらに充実をさせていく。これに尽きるかと思っておるところでございます。そして、この魅力を際立たせることを目指した中で、リニアの効果、そしてこれを地域振興、そしてまちづくりにしっかりと取り入れた中で生かしていきたい、そんな思いでございます。 その一つの策としては、やはり市全体が活気とにぎわいであふれるという、その状況もつくり出さなければならない、こんな思いでございます。そのもとになりますのは、やはり中津川市の持つ自然的な風景、そして歴史を持っております風土、また市内それぞれに散らばっております景観。風土、風景、景観というものをさらに前面に押し出した中での組み立てとしていきたい、そんな思いでございます。 旅行業者の言葉の中ではゴールデントライアングルという言葉をよく使われます。これがまさに先ほども出ました面的整備ということになるわけでございますけれども、これはやはり市内全域はもちろんですけれども、他の自治体、他の観光地とも結びつけた中で、中津川市のリニア駅を中心、もしくは中心市街地を中心とした中で、多くの三角形をつくっていきたい、そんな思いで希望を持っておるところでございます。以上でございます。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) 1点だけ教えてください。 考え方でよろしいですかね。私の先輩で田中 寛さん、D51の会の会長さんですけれども、あの人が坂本へ須田前会長が見えたときに、やはり中津川の機関区といいますか、中津川はやはり鉄道の歴史があるといったことから鉄道記念館みたいなものも考えてほしいなというのは言われておりました。こういったことも、個々に上げれば切りがないと思いますけれども、こういったことも声として上がっていましたので、そういった個々の中津の歴史なんかを踏まえてリニアとの兼ね合い、もし何か考えがありましたら、なければいいです。ありましたらお願いします。 ○議長(深谷明宏君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 中津川市の歴史の中では、やはり現在、近年では工業という言葉がよく使われるわけですけれども、この工業を引き寄せることができたのもやはり鉄道機能というものが大変大きな効果があったというふうに思います。現在では陸運、トラック等を中心とした物流になるわけでございますけれども、かつては貨車、こうしたものがその役目をしっかりと果たしておりました。加えまして、この中津川市には機関区がございました。これも鉄道史を語る中ではやはり中津川市の大きな歴史と思っております、過日、ミニSLの試乗もされたようで、私も記事で拝見をしただけでございますけれども、そうしたことにつきましては、できる限り中津川市の歴史を踏まえた中で検証できるような形をとりたい、そんな思いでございます。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) やはりリニアを迎えることにつきまして、中津川の歴史をやはり、歌舞伎等々もそうですけれども、そういうものも何か盛り込んでいただきたいなと思います。 次に8番目ですけれども、若者の定住促進について青山市政の抱負をお聞かせください。 ○議長(深谷明宏君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 若者の定住につきましては、やはり将来のまちづくり、継続性という大変重要な点にかかわることが若者の定住ということになるというふうに位置づけをしておりますし、考えております。 したがいまして、このことは単なる定住だけではなくて、多くの若者に住んでいただけるということにつきましては、これからの教育環境、また医療環境、さらに充実をして進めていくという一つの違う分野での施策も重要となってまいります。そしてこの需要に対応していくためには、やはり若者がしっかりと地元に根を張って働き続けていただくこと、そのことが非常に大切であるという認識でございます。 したがいまして、この定住施策につきましては、ただ定住という観点ではなく、中津川市の生活環境を整えるという中でも非常に大きなウエートを占めている、そのような位置づけでこれからも進めていきたいですし、期待もしていきたい、そんな思いでございます。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) 担当部署の定住推進のほうに少しだけ質問させていただきます。 本年の2月6日の岐阜新聞に、東京圏11万人転入超過という見出しで、都道府県別の転入転出超過人数で岐阜県が4,154、それだけ転出をしておるわけですけれども、何かその点も含めて、この4,100人の中に中津の人も入っておるんじゃないかなと思いますが、何か若者を捉えるというか、人口流出をとめる、もしくは就職先等々について中津でやっていくみたいな施策か何かありましたら、お願いします。 ○議長(深谷明宏君) 定住推進部長・安江裕之君。 ◎定住推進部長(安江裕之君) 具体的な施策、細かい個々の施策というのは、いろんな施策に取り組んでおりますが、特に市長がちょっと今申し上げたように、住むという観点、そちらのほうで中津川市の特色というか、他の自治体よりも早くから取り組んでおる事業がございます。それはUIターン住宅、そちらのほうが早い時期から取り組んでおります。これは基盤整備部のほうだけではなくて、もっと横断的に定住推進部も含めていろんな対策に取り組んでおります。特に最近では、UIターン住宅からほかの市町村へ出ていかれないように、そこにとどまっていただくということで、個々のそこに住んでいらっしゃる方との面談、そういったものを行いました。やはりどこの地域にお住まいの方も、その地域に住み続けたいということをおっしゃっていただきました。 今後は、そこの地域の方々とか、あと不動産会社の方々からいろんな情報を仕入れながら、空き家対策も含めて進めていきたいというふうに考えております。 やはりこういった若い方々というのは、なかなか新築とかができない方が多いですから、そういった意味でも地域の声とか情報、そういったものをこれからもどんどん提供して、中津川市ならではのやり方、そういったものを進めていきたいと思っております。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) なかなか社会の仕組みの中で、若い人たちがかつて私たちが経験したような終身雇用制、もしくは毎年定期昇給で上がっていくというそんな状況じゃなしに、非正規で雇われて派遣労働者としてやってみえる、そういう人が多くなっておるときになかなか定住という問題も難しいのかなとは思いますけれども、今言われましたように、若い人を中心にしてUIターン住宅等々も含めて定住促進について頑張っていただきたいと思います。 最後の質問です。 青山市政がやり残した問題や、それに対する青山市政2期目に向けた抱負、これは当選をしたらということでありますので、あくまでこんな抱負を持って頑張っていきたいというものがありましたらお伝えください。 ○議長(深谷明宏君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) やり残した問題は、やはり大きな事業、先ほども出ましたけれども、新火葬場の建設、いまだ場所がまだ決定ができないという状況にございます。この場所につきましては、初日吉村市議の質問の中でお答えをさせていただきましたように、私がここで建設をしたいという思いをこれから地元の皆様に話をさせていただいた中で進めていきたいなと。現在はそういった思いでございます。 また、中心市街地の一つ一つの活用については、まだスタートが切れておりません。こちらにつきましても、先ほど部長が申し上げましたように、エリアを広げた中での図面の作成はできました。しかし、これを中心市街地活性化事業として国の認可をもらうまでにはまだ至っておりません。こうしたことがやはりやり残したこと。 そして2期目の出馬についての抱負でございますけれども、こうしたやり残した事業を2期目の中でしっかりとスタートを切ることが大切であるということ。そして、今重要局面に入ってまいりましたリニアに関します事業計画、そして対JR、そして県・国との関係、こうしたことが私は2期目の重要な私がしなければならない責務であるというふうに考えておるところでございます。 また、さらに大きな課題としましては、やはり人口減少対策でございます。この人口減少対策、これを今申し上げました中津川市の課題、そしてやらなければならない大きな事業とあわせた中で、この事業を成功させることによって人口減少という大きな課題にも果敢に立ち向かえることができる、そんな思いでございます。 この2期目につきましては、昨日も申し上げました大型事業、そしてリニア関連の事業にしっかりと着手のできる2期目としてスタートを切りたい、そんな思いでございます。以上でございます。 ○議長(深谷明宏君) 21番・佐藤光司君。 ◆21番(佐藤光司君) ありがとうございました。 人間誰しも残したことは必ずやり遂げる。そしてまた、持った目標はずうっと追い続けるといったことで頑張っていただきたいということを最後にエールを送りまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(深谷明宏君) これにて、21番・佐藤光司君の一般質問を終結いたします。 続いて、4番・島崎保人君。  〔4番・島崎保人君質問席に着く〕 ◆4番(島崎保人君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に基づきまして一般質問をさせていただきたいと思います。 今回は、今回も前回もそうですけれど、1本に絞らせていただきまして質問をいたします。不妊治療費の助成の現状と今後というところで質問させていただきたいと思います。 昨年5月ですが、日本創成会議が2040年までの間に若年女性が50%以上減少する市町村を消滅可能性都市とする衝撃的な提言がされました。非常に記憶に新しいところでございますけれど、それ以降、国におきましてはその年の11月に、まち・ひと・しごと創生法を制定いたしまして、その翌月には、まち・ひと・しごと創生のため、将来の方向を示す長期ビジョンと将来にわたり活力ある日本社会を実現するための5カ年計画を定めた総合戦略を閣議決定したところでございます。 中津川市におきましても、国・県の総合戦略との整合を図りつつ、また中津川市総合計画及び中津川市リニアのまちづくりビジョンなどに基づきながらことしの10月に中津川市まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定を終えられたところでございます。 その中身は、「しごとをつくる」「なかつがわに呼び込む」「結婚・出産・子育ての希望をかなえる」 「地域をつくる・つなぐ、安心をつくる」の4つの基本目標を柱に具体的施策が組み立てられておりますので、その具体な事業に沿って、若い世代が安心して働くことができ、安心して結婚・出産・子育てができる環境づくり、それと地域コミュニティーの強化を図り、市民が安心して暮らせる環境づくりを進めていただき、あわせて人口減少の抑制を図っていただくことを強くお願いをするところでございます。 この将来の人口減少の抑制を考えたとき、総合戦略の基本目標であります「結婚・出産・子育ての希望をかなえる」の出産・子育て支援、その中に特定不妊治療費助成事業が大きな役割を果たすものと思っております。これは、不妊症に悩むご夫婦が高額な不妊治療を受ける際、その経済的負担の軽減を図るもので、不妊治療者にとってはなくてはならない事業と考えております。 しかしながら、不妊治療には特定不妊治療と一般不妊治療がございまして、いずれも保険適用外の治療でございますけれど、一般不妊治療を受けてもなお子宝に恵まれない方が特定不妊治療を受けるという流れになっておりまして、一般不妊治療は、いわば不妊治療の入り口になるわけでございます。 したがいまして、特に20代、30代の若い世代の方たちにとっては、一般不妊治療と特定不妊治療の両方の支援制度があることにより、さらにその効果を発揮するものというふうに考えているところでございます。 そこで、以下質問をさせていただきます。 まず、大きな1番目でございます。 不妊治療などの現状についての1つ目でございます。 特定不妊治療費助成事業は、合併当時の平成17年から継続して実施をされており成果が上がっているというふうに思っておりますが、ここ5年間の年度ごとの助成件数を教えていただきたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 特定不妊治療とは、卵子を取り出して人工的に授精させる体外受精と顕微鏡下で直接受精をさせる顕微授精による治療のことをいいます。岐阜県ではこれに対しまして1回に7万5,000円から15万円の助成をしていますが、中津川市は独自に県の助成額を引いた金額の2分の1を助成しております。 年度ごとの助成件数としましては、平成22年度が28件、23年度が40件、24年度が40件、25年度が66件、26年度が88件となっております。 ○議長(深谷明宏君) 4番・島崎保人君。 ◆4番(島崎保人君) ありがとうございました。 今のご答弁をお聞きしますと、平成24年度までは40件ぐらいということですけれど、それ以降25年度、26年度と助成件数が非常に多く伸びている状況がうかがわれますが、このところ、何か理由がございますでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 平成26年3月に国において不妊治療への助成の見直しが行われております。それに伴いまして、助成の回数制限というものが出てきまして、平成26年4月からは、また平成28年4月からは年齢制限も実施されるということで、これを受けまして申請者が駆け込み的に増加しているというふうに思われます。 ○議長(深谷明宏君) 4番・島崎保人君。 ◆4番(島崎保人君) 今のお答えでいきますと、26年度が増加している理由かなというふうに思いますけれど、25年度も大きく伸びているんですよね。この辺は何かございますでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 不妊治療につきまして、やはり社会の関心も高まっている、あるいは晩婚化で結婚される年齢が遅いために、なるべく早目にお子さんが欲しいという、そういった社会情勢からだというふうに思われます。 ○議長(深谷明宏君) 4番・島崎保人君。 ◆4番(島崎保人君) ありがとうございました。 2つ目の質問に行きたいと思います。 ここ3年間で結構ですが、年度ごと、それと20代、30代、40代ごとの特定不妊治療費の助成事業を受けた方、それと受けたことによって妊娠が成立した方、その人数を教えていただきたいと思いますが。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。
    健康福祉部長(早川和子さん) これからのお答えで、治療を受けた方につきましては実人数でお答えさせていただきます。実人数によります受診者数と妊娠成立者をお答えさせていただきます。 平成24年度は20代の方で実人数が3人、妊娠成立者が1人、30代で実人数が18人、妊娠成立者が8人、40代で実人数10人、妊娠成立者が2人。平成25年度は20代が実人数7人、妊娠成立者も7人、30代で実人数25人、妊娠成立者14人、40代で実人数13人、妊娠成立者1人。平成26年度は20代で実人数2人、妊娠成立者ゼロ人、30代で実人数31人、妊娠成立者16人、40代で実人数18人、妊娠成立者9人となっております。 ○議長(深谷明宏君) 4番・島崎保人君。 ◆4番(島崎保人君) ありがとうございました。 20代の方の特定不妊治療を受ける方が非常に少ないなというのを思ったということと、治療された方の妊娠成功率、これが今の話を聞きますと、24年度では3人受けて1人の方が成功したと。25年度では7人受けて、その7人が成功したということで100%の方が成功されたということでございますので、非常にやはり特に若い人が受診されれば成功率が高いなということがここでちょっとわかったかなというふうに思っています。 3つ目の質問に行きたいと思いますが、市内で一般不妊治療のみを受けてみえる方が、20代、30代、40代、それぞれに人数がわかりましたら教えていただきたいと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 中津川市に住所のある方で市内の医療機関で一般不妊治療を受けている方の状況でございますが、ことしの1月から11月までのデータで62人の方が受けていらっしゃいます。年代別では、20代が12人、30代が44人、40代が6人でございます。 また、この一般不妊治療の中身としましては、タイミング法といいまして、排卵日を推測してタイミングを指導する療法、それから排卵誘発剤などの薬物療法、人工授精が該当いたしますので、そちらのデータとなっております。 ○議長(深谷明宏君) 4番・島崎保人君。 ◆4番(島崎保人君) ありがとうございます。 今の62人の方は、全て人工授精まで行かれたんではないのかなというふうに思いますが、例えば保険適用のタイミング療法、それから薬物療法を受けて終わっている方も見えるのかなというふうに思いますけれど、もしわかればその62人の方で保険適用外の人工授精まで受けられた方というのはわかりますでしょうか。わかったら教えていただきたいですが。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 今お答えした方の中で人工授精という治療を受けられた方は20代がお1人、30代が10人ということで11人いらっしゃいます。 ○議長(深谷明宏君) 4番・島崎保人君。 ◆4番(島崎保人君) ありがとうございます。 今の話ですと、20代だけの話をさせていただきますと、12人の方が一般不妊治療を受けていますが、その中で人工授精まで行った方は1人という状況で、この辺の理由がなぜかわかりませんが、お金のかかる人工授精まで行っていないのかよくわかりませんが、特に20代の方は人工授精まで受けられる方は少ないのかなということが今の話でわかりました。ありがとうございました。 それでは、4つ目の質問に行きたいと思いますけど、平成25年度の岐阜県衛生年報によりますと、県下市町村の出生率が平均で7.8になっておりますけれど、その中でも岐南町の11.4、これがトップになっていまして、中津川市は16番目の8.0、21市の中でも瑞穂市が10.6でトップ、中津川市は9番目というところに位置をしております。 あわせまして合計特殊出生率、これは東白川村が2.39でトップでございまして、当市中津川市は6番目の1.71という状況になっています。 この状況を見ていただいて、どういうふうに分析評価されてみえるのかお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 人口1,000人に対する率であります出生率と1人の女性が一生涯に産む子どもの数をあらわす合計特殊出生率、いずれも国平均、県平均を上回っていますが、人口維持の基準であります合計特殊出生率2.07というのが人口が減らない、維持していく値になりますが、そちらに及ばないということで、今後人口を維持、増加させていくには合計特殊出生率、出生率とも上げていく必要があるというふうに思っております。 ○議長(深谷明宏君) 4番・島崎保人君。 ◆4番(島崎保人君) ありがとうございます。 中津川市の合計特殊出生率が1.71ですので、あと0.3ちょっと上げないと人口維持ができないということでございますね。 そのお答えはそれで結構なんですが、私がもう少し聞きたかったのは、県下の中で出生率がトップより3.4低い16番目になっていますよと。合計特殊出生率がトップより0.68低い6番目の位置にありますと。その辺をどういうふうに分析評価しているということでちょっとお聞きしたかったんですが、改めてよろしいでしょうか、お考えをお願いします。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 出生率の多い自治体でございますが、こちらのほうは1番が先ほどお話がありましたけど岐南町、また瑞穂市、輪之内町、坂祝町など岐阜市の周辺ですとか、名古屋市に近いところの自治体が多くあります。若い人が多く住んで、出生数も多いと思われます。また、高齢化率が比較的低い自治体でありまして、出生率というのは生まれてきた子どもを人口で割ったものの人口1,000人に対する値でございますので、高齢化率の高いところはこれが低くなるというふうに思われます。 また、合計特殊出生率は15歳から49歳までの女性の年齢別の出生率を合計したものでして、高齢化率に余り関係がありませんので、高齢化率の高い自治体でもその年代の女性に対する出生が多い自治体は上位のほうに来ております。上位としましては、東白川村ですとか郡上市、白川村、下呂市などが上位にございます。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 4番・島崎保人君。 ◆4番(島崎保人君) ありがとうございました。 いろんな要素がその数字の中に入っていると、高齢化率とか若い世代がどれだけいるかとか、そういうところが入っているということで、一概に比較ができないという、そういうお答えかなというふうに思いました。 それでは、大きな2番目の不妊治療などの今後というところに移っていきたいと思います。 岐阜県が特定不妊治療費助成事業に続きまして、平成27年度より一般不妊治療費助成事業を開始したことによりまして、県下の26市町村が一般不妊治療費助成事業を開始したところでございます。このことを踏まえまして、不妊治療などの今後についてお伺いをしたいと思います。 現在、どれだけの市町村が一般不妊治療費助成事業を実施しているのかお聞かせ願いたいということと、あわせて一般不妊治療費助成事業と特定不妊治療費助成事業、この両方事業を実施している市町村はどれだけあるのか。それと、中津川市のように特定不妊治療費助成事業のみを実施している市町村がどれだけあるのか、その辺をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 一般不妊治療費助成事業は全部で28市町村で実施しております。そのうち特定不妊治療費助成事業と一般不妊治療費助成事業の両方を実施しているのは25市町村であります。中津川市のように特定不妊治療費助成事業のみを行っているところは14市町村となっております。 ○議長(深谷明宏君) 4番・島崎保人君。 ◆4番(島崎保人君) ありがとうございました。 この不妊治療費の助成事業については、一般か特定かというところがありますけれども、全ての市町村がどちらか実施しているという状況はお伺いしておりますが、今お話を聞きますと、両方実施しているところが25市町村あるということでございまして、半数以上の市町村が両方の事業をやっているということです。 この事業については、やはり市町村の子育て支援、出産、そういうところに大きな期待があるのかなと思いますし、非常に必要性が高いという評価をしている市町村のあらわれかなというふうに考えておりますけれど、その辺、私は多くの市町村がやっているから中津川市もやろうということではございませんけれど、そういうふうに思ってやった結果がこの25市町村というふうに思っていますので、その辺を踏まえて、どういうふうにお考えになっているのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思いますが。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 一般不妊治療の助成事業は、今年度から県が助成事業を開始したということで新たな事業であります。特定不妊治療につきましては、大変費用額もたくさんかさむ事業でして、一般不妊治療費助成事業の実施状況とかを見ながら、また特定不妊治療につきましては、妊娠を望む方の費用負担が大変大きいということがありますので、ぜひ続けていきたいというふうに思っております。 一般不妊治療につきましては、始まったばかりの事業ということもありますので、経過を見ておりましたというような状況でございます。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 4番・島崎保人君。 ◆4番(島崎保人君) ありがとうございました。 ただ、やはり私もさっき言ったように、25市町村が両方の事業を実施しているということは、やはりそれぞれの市町村がこの事業に非常に期待をしている、必要性があるという判断のあらわれかなというふうに理解をしております。 個人的な話でございますけれど、私は大変恵まれていまして、4人の子宝に恵まれたわけでございますけれど、そういうところからすると不妊症というのは本当に縁が遠く、今まで考えたこともなかったんですけれど、不妊症はお聞きしますと、夫婦7組に1組程度が不妊症ということで大変驚いておりまして、本当に不妊症の方からすれば非常に大きな悩みを抱えてみえるというふうに思います。 そういう7組に1組程度というふうにお聞きをしておりますが、一般不妊治療による妊娠の成功率、こういう成功率というのは素人ながらの考えでいきますと、40代より30代、30代より20代のほうが高いというふうに思いますけれど、その辺は専門的なところからするといかがでございましょうか。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 議員のご指摘のとおりでございまして、日本産婦人科学会のまとめがございますが、それによりますと、年齢別の妊娠率は40代以上だと3.9%、30代後半が8.5%、30代前半が10.3%、20代以下が11.5%となっておりまして、女性が若いほど妊娠率が高いというふうになっております。 ○議長(深谷明宏君) 4番・島崎保人君。 ◆4番(島崎保人君) ありがとうございました。若いうちに不妊治療をすればそれだけ成功率も高いという成果だというふうに思っています。 次へ行きますが、結婚から1年で子宝に恵まれないというと、それが不妊症というふうに診断をされるようでございます。より若い時期に不妊症の検査を受けて、さらに一般不妊治療を受けていただくことは出生率及び合計特殊出生率の上昇につながっていくというふうに私は考えておりますけれど、その辺のお考えがありましたらお聞かせいただきたいですが。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 先ほどの若いほど妊娠率が高いというようなことから、より妊娠率が高い若い時代に一般不妊治療を受けていただくと出生率、合計特殊出生率が上がることにつながっていくのではないかと思われます。 ○議長(深谷明宏君) 4番・島崎保人君。 ◆4番(島崎保人君) ありがとうございました。 次へ行きたいと思いますが、4番目でございます。 20代で一般不妊治療を受ける方は少ない、そういうふうに聞いていおります。その原因は晩婚化とか未婚化が進んでいるということもありますけれど、それ以外に20代ではまだまだ若いから大丈夫という気持ちもありますし、あわせて収入が低く、保険適用外である、1回の人工授精費2万円ぐらいかかるということでございますけれど、これが続くと6回ぐらい続くというような話も聞いております。6回連続して治療すれば12万円の支出がかかるということを考えると、治療に踏み切れないという若い世代の方がいるんじゃないかなというふうに考えておりますけれど、いかがお考えでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 市内の方での20代の不妊の方の実態ですとか、治療費がかかるために治療に踏み切れないという若い方の状況について現在把握ができておりませんが、全国的な傾向を見ますと、そういった方々もおられるのではないかというふうに思われます。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 4番・島崎保人君。 ◆4番(島崎保人君) ありがとうございました。 今までのお考えをまとめてみますと、若い世代の方ほど妊娠率が高くなる。そのため早い治療をすれば出生率の向上にもつながる可能性が高い。しかし、特に若い世代の方はまだ若いから大丈夫という気持ちとか、費用が高額で治療に踏み切れないという理由があって不妊治療を受ける方が少ないというような状況が今大体わかってきました。そのことを踏まえまして、最後の質問に移りたいと思います。 5番目でございますけれど、総合戦略の21ページでございますが、特定不妊治療費助成事業がございます。その概要に治療者の経済的負担の軽減を図るためというふうにございます。出産・子育て支援のためのとても大事な事業というふうに認識をしております。 しかしながら、この経済的負担の軽減を図るということは、より若い世代がより強く望んでいることでございまして、不妊治療の効果においても期待が持てるというふうに思っております。 そこで、県が一般不妊治療費助成事業を始めたこの時期に当市においても一般不妊治療に対する助成を開始すべきというふうに思いますが、いかがお考えでございましょうか。 ○議長(深谷明宏君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 先ほどからお話がありますように、県は27年度より一般不妊治療の人工授精に対して助成をする市町村に2分の1補助をするという助成事業を開始しております。 当市におきましても、出産・子育て支援のための大事な事業であると思いますので、平成28年度から実施する方向で準備を進めてまいります。よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 4番・島崎保人君。 ◆4番(島崎保人君) 来年度より実施する方向で準備を進めているという早々のご英断をいただき、まことにありがとうございます。 このことは出産・子育て支援のための役割をしっかり果たすというふうに思っておりますし、ひいては若者の移住・定住にもつながってくる事業だというふうに考えております。 今後は、特に若い世代の皆さんに不妊症についての知識をしっかり広めていただくということと、不妊治療の大切さを広くPRしていただくことをお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(深谷明宏君) これにて、4番・島崎保人君の一般質問を終結いたします。 続いて、15番・三浦八郎君。  〔15番・三浦八郎君質問席に着く〕 ◆15番(三浦八郎君) ただいま議長よりお許しをいただきましたので、通告書に基づきまして一般質問をさせていただきます。 今回、私は文化振興によるまちづくりについてを質問したいと思っておりますので、よろしくお願いをします。私、全く文化の薫りもしない生き物ですから得意の分野ではないんですが、その中で何とかテーマ的には文化を保護から活用へという考え方で一般質問させていただきますので、済みませんがよろしくお願いをいたします。 質問の趣旨と経緯ですが、中津川市には誇るべき有形、無形の文化財がたくさんあります。文化財は、それが形成された時代における人々の当時の営みを反映したものであると同時に、周囲の自然環境、あるいはその地域の特性をも反映させたものであるだけでなく、その地域のまちづくりの核ともなっていきます。このような文化財は貴重な中津川市の財産であり、地域の歴史や文化の正しい理解のため欠くことのできないものです。また、将来の文化の発展、向上、基礎となるものです。 そして、文化財は単にそれらを限られた人々で守り、価値を損なうことなく後世に継承していくという保存の観点からでなく、地域においてより多くの市民に対して公開し、鑑賞してもらい親しんでもらうだけでなく、観光資源としての活用もあります。その保護を図る必要もあると思います。 また、文化振興、文化財保護の拠点としての博物館や公民館が配置してあります。市民の学習・文化活動を支援し、市の自然・歴史・文化の紹介や各種資料の収集・整理・調査・保存・研究・公開等の充実を図るものとあります。 この活用についてを含めて一般質問させていただきます。 まず1つ目ですが、中津川市には多くの国・県・市指定の文化財がありますが、保存、活用についての現状と今後の方向性について伺います。 中津川市の文化スポーツ部の基本方針と重点の中には、歴史・文化が薫るまちづくりを目指し、市民の共有財産としての文化遺産や文化財などの保存と活用を図ると書いてありますので、その辺も含めてお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 文化財の保存と活用の現状につきましては、市にあります指定文化財は国が9件、県が30件、市が250件、合計289件でございます。そのうち民間管理が246件、市が管理している文化財は43件となっております。市が管理しておるものにつきましては公開、活用されておるところでございます。 今後の保存と活用につきましては、市が所有するものにつきましては今までどおり管理してまいります。民間所有の文化財は適切な管理ができるようにお願いをしてまいります。 中津川市総合計画に基づきまして、特に街道文化に由来する建造物や苗木城跡の保存、整備に取り組み、積極的な情報発信と文化財を通じて地域の愛着と誇りを育んでまいります。 また、今回中津川市教育振興基本計画の中にもハードとソフトのコラボというような考え方でございます中で、文化財の保存、活用、市民と一緒になって文化財を守っていくという方針で実施してまいりたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 今これだけ答えられると、もう後質問することがなくなるような話なんですが、まず文化財の数、289だと思うんですが、民間が246、市が43ということなんですが、数全体を見て、部長としてどう思われますか。多いのか少ないのか、その辺のところはどう思われるでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 今、中津川市は289件でございます。この件数につきましては、市町村合併に伴いまして、各市町村の文化財をそのまま市の指定文化財にしてきた経緯がございます。その数字が今289件でございます。市の指定文化財として保存、管理、しっかりしていく姿勢を設けてやっていく文化財としては今の現状の件数と思っておりますが、それ以上に保護、活用していく文化財も多々あると思っております。今後、各地域にありますいろいろな文化資源を機会あるごとに調査して価値づけをして、消滅するおそれのあるものにつきましては指定をしていきたいと考えております。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 数を見ると、中津地区が国・県・市指定全部合わせて16カ所、苗木は19、坂本が7、落合が3、阿木が10、神坂が1、坂下が17、川上6、加子母29、付知64、福岡73、蛭川27、山口17になると思うんですが、非常に地区によってアンバランスがあると私は思うんです。もっともっと隠れた文化財もあるんじゃないかと思うし、反対に言うと、これが文化財かというのもあるのかもしれません。よくわかりませんけれども、その辺のアンバランスについて、部長としてどうお考えになるのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) ご指摘のとおり、地域により指定文化財が偏在をしております。これは合併した当時、中津川市の指定文化財に289件したわけでございますけれども、それぞれの旧町、旧村における指定要件といいますか、指定方針の違いがあったからと思っております。 それとともに、まだ掘り起こしがされていない文化財も多々あったろうと思っております。今後その隔たりを是正していくよう、各地域の文化財の調査を進めながら、指定していくものについてはしっかり指定してまいりたいと考えております。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 多分そのとおりだと思います。一生懸命文化財を進めた町村とそうでないところの差が出ておると思いますが、後からまたその辺のところも掘り起こしについてまたやりますので、またそのときにご答弁をお願いしたいと思います。 次に、文化財の歴史や文化的価値を明確化するために、調査の充実、データベースの整備など進んでいますかということですが、これはたしか平成27年、先ほども誰かの答弁のときにありましたが、27年予算の中でデジタルアーカイブ化していくということで、1,721万7,000円の予算がついておったのかな、郷土資料デジタルアーカイブ作成公開事業をやってみえると思うんですが、先ほども答弁いただいたので聞いてもいいのかどうかわかりませんが、現在の進みぐあいをお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 現在、平成28年度から公開できるよう郷土の資料等をデジタルアーカイブいたしまして、システムを作成中でございます。その中で、今年度につきましてはシステムをつくって、来年度から公開をする予定でございます。現状としましては、まず目玉の歴史資料ということで、苗木城の絵図を初め、各市町村の絵図をデジタル化しておる最中でございます。 また、この事業のほかに市史編さん室のほうで継続的に各地域の郷土資料、古文書等のデジタル化を進めております。このデジタル化につきましては、今、目録化をしております。2万7,000点ほどの資料をデジタル化しておるということでございます。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 今伺った2万7,000というのは総数なのか、今までやった数なのか、その辺はどちらなんですか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 今まで、平成24年度から取り組んでおりますけれども、今まで古文書、歴史資料等のデジタル化の点数でございます。これは1点として数えておりますと、中には1枚物の資料もございますし、つづりもので50ページ、100ページというものもございます。それも含めて1点として数えておりますので、画像といたしましては非常に多くの点数をデジタル化しているというような状況でございます。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) それが今ままでやったところということであれば、最終的にどのくらいの総数になって、いつまでかかるのか、その辺はどうなんですか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 非常に膨大な数に及ぶと思っております。どの年度までにできるということではなくて、各地域における資料体制を充実しながら地域の皆様とのご協力を得ながらデジタル化の資料の蓄積を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) そうすると、今年度の予算、それの一部しかできないということで、今後また予算はそれなりに要るという考え方でよろしいでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 27年度と28年度につきましては補助金を得た事業でございます。それ以降の年度につきましては、27、28年度の事業費ではなくて、継続していく体制をとっていきたいと考えております。 また、市職員のみならず、地域の方々に協力をお願いしながら進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) それでは次に行きますが、これは28年度公開ということで来年ですね。これは来年のいつ公開される予定なんですか。できたところまでだと思うんですが。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 28年度から公開をするということでございます。それでも全て今までの蓄積した資料を一挙に公開をするということではなくて、まず中津川市の目玉となる資料の公開の一部ということを考えております。 28年度中ということでございますけれども、何とか12月までには公開できるようにしてまいりたいと考えております。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 次に、各文化財の特性に応じた適切な管理がなされていますかということを伺いますと書いていますが、ちょっと漠然とした質問だなあと思っていますが、多分文化財の特性というのは地域によってもありますし、多分種類、有形か無形か、そういうこともあると思います。また、所有者が先ほど言ったように民間なのか市なのかというところもあると思いますが、適正な管理がそれぞれにおいてなされておるのか伺いたいと思うんですが。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 文化財の特性といいますか、その中で史跡、天然記念物という土地に関する文化財がございます。それにつきましては、草刈り等の維持管理をしておるところでございます。 また、個人の所有の文化財につきましては、いろいろ美術工芸品から仏像等もあるわけでございますけれども、その文化財につきましては、毎年文化財防火デー時に各文化財の査察を行っております。その中で管理につきまして状況を把握、指導を行っておるところでございますけれども、中には十分な管理が行われていないものもあるのも現状でございます。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) その辺がなかなか問題だと思うんです。 例えば、馬籠でたしか大丸屋さん、大脇家の住宅が指定された中で、火事で損失したということもあります。以前、付知にもハナノキ、ヤゾウナギノハナノキというのがどうも天然記念物で指定されておったそうです。何か昭和18年ごろ、雷で枯れてしまってなくなってしまったというようなことも聞きます。それと、これからいったときに、多分個人の持ち主が遺産の関係や何らかで非常に曖昧になったりというようなこともあると思うんですが、その辺のことは何か考えてみえるんですか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 個人が管理、保存をお願いしている文化財につきましては、先ほど申しましたけれども、文化財防火デーのときに盗難、火災等に気をつけるというような文書の配付、また所有者がかわるというようなことも考えられます。また、高齢化しましてなかなか自分では管理できないという文化財もあるということでございます。そのときには管理については市のほうに寄託してもらうようにというような文書等で配付して気をつけていただくようお願いをしておるところでございます。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) その管理、個人の人の話も出ましたが、またそれは後で聞かせてもらうとして、文化財としての計画的な指定や登録は行われていますかと書いてあるんですが、合併以来、たしか先ほど言った馬籠の大丸屋さんやとか今井家の住宅、これは国登録の有形文化財ですね。それは指定されていますが、そのほかに特に市のもので指定したものが何かあるか伺いたいと思いますが。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 新たに合併以後に市の指定文化財にしたものでございますけれども、5件ございます。蛭子座とヒトツバタコの天然記念物、また杉などでございます。 また、市の指定文化財、県の指定文化財の中で、上位指定に昇格をしたものもございます。特に中山道のものについては県から国、それから花馬、シデコブシ、諏訪神社などが市のものが県に指定されたというような取り組みも行っておるところでございます。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 指定が少しずつされておるということなんですが、次の質問なんですが、中津川市にまだ隠れた文化財の掘り起こしが必要ではないかということなんですが、例としてヨハネス・デ・レーケの砂防群、いわゆるつくったもの、加子母で文化財に指定されています。デ・レーケの文献は実はここに、本当に厚いものなんですが、木曽三川の歴史の中にうたわれております。見るとデ・レーケというのはオランダの技術者で、明治の初めにこちらへ来られて、たしかこちらへは何回も来られた。明治十二、三年ごろ東濃地区からずうっと上がって、最終的には加子母まで行かれたというようなことが書かれております。 ちょっと読ませていただきます。 これは岐阜県治水史下巻に書いてありますが、工師ヨハネス・デ・レーケの巡回回りを、随行した佐田六等属の出張日記に見てみたいということで、明治13年7月31日より8月11日まで12日間、デ・レーケは木曽、長良、飛騨川筋の実地検分をした。8月6日、中津川市を発す。道、苗木城山に登り四方を望む。諸々はげ山多し、下って付知村に至る。村の入り口字桜田という付知川の南岸にして長さ280間ということですので500メートル、高さ7間余り、13メートルぐらいですが、欠落土砂を流す。工師工法を示す。終わって該村に泊すということが書いてあります。8月7日、付知を発し、途中、字文太、字助三薙等の崩所数カ所を検す。皆付知町に属す。工師また種々の工法を示すということが書いてあります。その後、こちらのほうでいくと、加子母村へ入って嫌谷とかあの辺のほうを見て回ったというようなことが書いてあります。 そして後でまた、この中に書いてあるんですが、中津のほうの四ツ目川あたりの辺も随分とその工法を使われたという話が出てきます。上流の阿木川、飯沼川、中津川、四ツ目川、付知川、白川などで施工されると書いてあります。ということは、結構そういうものが、加子母は指定されておるけど、まだまだ隠れたところに同じ指定したものがあるという解釈ができると思うんです。 それとか、また森林鉄道、実は今度本が出ます。ここに置いてありますが、今度森林管理署の署長になられた方が書いたやつで中部の森林管理署という、森林鉄道というようなことで出ています。それを見ると、一番最初は加子母なんですね。加子母は多分乙女渓谷ヘ行くやつが大正10年ぐらい一番最初に敷かれておるんです。ということは中部地区でも最初のころに森林鉄道が敷かれておる。その後に付知が敷き、川上にあり、それから馬籠にもあったし、坂下にもあったし、恵那山にもあったし、ほとんどのところに森林鉄道が通っておるんです。そういうものも一つの歴史的な資産でいえばなると思うんです。そのまままだ石積みとか結構あると思うんです。復旧せよとは言いませんが、加子母の中には5メートルぐらいの石積みが180度ぐるっと両側積んだところもありますし、そういうところから考えていくと、そういうのも一つのものではないかなということも思いますし、あと丈右衛門新道というのがあるんですよ。これは福岡町では文化財になっています。付知を出発して、付知から福岡を通って蛭川へ行って、黒川を通って、恵那へ出て、最終的には八百津の黒瀬湊というところまで行ったものなんですが、それもありますし、それと引き継いだ中で王滝新道というのがあります。そういうまだまだそういう街道でいっても結構な資産的な価値のありそうなものが、ある地区では指定されておるが、ある地区では指定されていないというのもあると思うんです。 あと、浅野祥雲って皆さん知ってみえるかどうか知りませんが、坂本出身の方で、私は名古屋の人に教えてもらったんです。中津の坂本出身の人で、結構有名な人がおるよというようなことで、最近もたしかテレビの何かに出たんです。その前はタモリのやつで出て、結構B級というか、いわゆる人とかそういうものをセメントでつくって色をつけて、関ケ原の中にウォーランド、ああいうところにあって、坂本の中にも結構馬の仏像やとか弘法大師の仏像なんかが結構あるんです。そういうものも全く皆さんが知らないところでひっそり眠っておるようなこともあります。例えば付知でいけば、また田口俊平の碑ということで5メートルか3メートルぐらいの自然な石の中に、鈴木貫太郎といって、御前会議、終戦のときの最後の首相の直筆で「海軍の先駆田口俊平翁」と書いた、その中には貫太郎もそうですし、榎本武揚なんかの直筆の字も彫ってあります。そういうものがいっぱいあると思うんです。その辺のところをもう少し掘り下げてみるというような考え方はありませんでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) ご指摘のとおり、各地域の歴史文化を伝える貴重な資源は数多く存在しておると思っております。埋もれた文化資源に光を当て、調査をし、市民への周知を図っていくことが必要と考えております。文化財が消失してしまう危機から守るため、また地域の方々がそのような文化資源を記憶からなくなる前に行政側で掘り起こしをしていく調査が必要と考えております。 このような、先ほどご紹介されました文化財、まだ世に知られていない、また地域の方にも知られていないものがございますので、調査をして一連の関連づけをして説明してまいりたいと考えております。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) たしか田口俊平碑は随分前に文化財の指定をお願いしますと出しております。そのまま何のあれもなしという話ですし、今度王滝新道もたしか出されたと聞きます。王滝新道は今度それこそ私が会長をやっておる裏木曽古事の森の中で1キロぐらい整備しました。そこへ行くと、明治の最初のころに積んだ石積みが、遺跡がずうっと残っております。それはただ国有林の中ですので、何とも難しいかもしれませんが、本当に付知からずうっと出て加子母を通って王滝まで行った、1日500人の行者が通ったという道ですので、1日500人というと年間にすれば360日なら多いですけど、多分雪があって御嶽山に登れなかったので、10万人ぐらいの人が通った道ということですので、902.7メーターの道になっています。その辺も早くやっていかないと、なかなかいろんな道ができてきたり、だんだんわからなくなってくるということですので、その辺も申請が出たら素早くその辺を検討していただいて、なるべくなれるものなら早くしてもらいたいと思いますが、その辺はどうですか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 経過につきましては、平成25年度に地域の方から指定に向けての相談がございました。その後に平成26年で教育委員会のほうで文化財保護審議会の指定に向けての諮問があったわけでございます。大変おくれておるわけでございますけれども、この新道への由来を示す石碑とともに当時の姿をそのまま残す街道を一部選定し、史跡として選定をしていきたいと考えております。指定に向けて速やかに動きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 次のほうへ移ります。 次に、指定登録されていないその他の文化財ということで、今言ったようなところですね。こういうものに対して保護、活用を図る必要があるのではないかということなんですが、実はやっぱり開発で、王滝新道のほうも下のほうは一部の民間の土地を通っていますので、今度道を横切って消えてしまったというようなところもあります。それと先ほど言ったように、相続の関係でどこかにどうにかなってしまう、指定を受ける前に行方がわからなくなってしまうということがありますので、そういうものに対して、例えば市の指定やなくても認定とかそういうような形でもう1つ1段階やるというような、ほかの市ではそういうところがあるそうです。そういうことも考えられていってはどうかなということを思いますがどうですか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 文化財指定までに至らず、地域の特性を知ることができる自然、歴史、文化資源も数多く存在すると思われます。埋もれた文化財について、地域の方と協働して調査、リストアップして調査を進めていくとともに、周知していくためには地域の宝物的な扱い、中津川市独自の制度を研究していく必要があると考えております。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。
    ◆15番(三浦八郎君) そういうことで、ひとついい方法も皆さんで考えていかれたらどうかなと思います。 その次ですが、市民への文化財に関する学習機会の充実が必要と思いますが、考えを伺いますということですが、たしか文化の振興の中に、文化・芸能活動の推進、ふるさとの先人を顕彰し、文化・芸術活動の普及や振興を図るということが書いてあります。 やっていないということは言えませんが、その辺をもう少し広げていくことによって、文化財にも関心を持たれて守っていく、そして活用になるというようなことを私は思いますが、その辺の考え方はどうでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 各地域に残っております歴史文化遺産、また伝統芸能などを知って、地域の誇り、愛着を深めていくために、博物館や公民館で行っている学習講座をさらに充実していきたいと考えております。現在、苗木遠山資料館、また中山道歴史資料館では歴史講座、古文書講座を行っております。また、公民館では地域の歴史を学ぶ講座を行っておるところでございます。また、このような学習講座を実施することによりまして、学習された方が地域の文化財の保護活動に参加されるきっかけにもなると考えておるところでございます。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 時間がないので、ちょっと急がせていただきます。 次に、文化財を通して子どもたちの地域への愛着と誇りを育む教育環境の充実のために、今以上に文化、文化財を教育分野に活用する考えはありますかということで、実はこの前、付知中学校の1年生をヒノキ美林へ見学に連れていきました。そのときには王滝新道にわざわざ少し歩いてもらって、これは150年ぐらい前にできた道だよというようなことを説明させていただきました。そういう教育の中でそういう子どもたちに地域の文化財を知ってもらうということが地域に愛着を持ってもらって次の時代につながっていくんじゃないかと思うんですが、その辺はどうでしょうか、教育長さん。 ○議長(深谷明宏君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) 郷土の文化や歴史を学び、郷土に対する愛着と誇りを育む教育を進めるということは大変重要であるというふうに考えております。今後一層内容の充実を図っていきたいということを思っております。 現在も、例えば郷土の先人である熊谷守一、島崎藤村、前田青邨初め郷土の偉人や歴史について学習をしているところですけれども、さらに市内の全ての小学校6年生で活用する副読本「わたしたちの中津川市」の内容を充実させていきたいというふうに考えております。 また、より親しむということでは、全市を対象にした郷土かるたが各小学校に配付され、郷土の文化に親しむような活用もしております。 あるいは、教育課程といいますか、通常の学習活動とは離れて、今議員もご指摘いただいたような、地域とかかわる活動というようなものも取り組んでいるところでございます。これには、当然のことながら、教師が把握し切れない部分もありまして、こういったところについては地域のよく知る方が一緒に協力していただけるというようなことで充実を図られればありがたいなと、そんなことを思っております。以上です。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 地域で手伝うことがあれば手伝わせていただきます。 やっぱり地域で林業とか農業を学習の中で教えようとすると、どうしてもそういう先人たちのいろんな、例えば用水をつくったとか、そういう歴史も踏まえた中で教えていかないと、ただ林業だけとか農業の学校の農業とか、そういうことだけではだめだと思うんです。やっぱりその辺をうまく複合して先人たちのやったことを踏まえた中で教育をしていくべきだと思いますので、また手伝えることがあれば手伝わせていただきますので、よろしくお願いをいたします。 次に、文化財の効果的な情報発信により、文化財を生かした地域の活性化ができると思いますが、考えはありますかということなんですが、やっぱりいろんな手段を使って、メディアも使った中でいろんな文化財を知らせていくということが大事だと思います。その辺の考え方、先ほど言ったインターネットでアーカイブを出すだけではなくて、そういうことも必要だと思うんですが、その辺の考え方はどうでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 全国に向けて情報発信することによって、文化財の見学に中津川市へ訪れる人がふえ、そのことで地域住民の方も文化財への認識が高まり、郷土への愛着が湧き、定住につながると考えております。 平成24年6月から広報にふるさと再発見を連載し、市長が中津川市の誇る魅力を訪ね歩き、市民に中津川市のよさを周知してまいりました。 今ある各地区の文化財マップなどの活用を進めるとともに、ご指摘のようにインターネットや出版物、テレビ等メディアを利用した情報発信に努めてまいります。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 次に、文化財を保護、活用する施設のあり方なんですが、拠点機能についての考え方を伺いますと書いてありますが、どうしても市全体としてどこかまとめるところがあって、それでなおかつ地域には地域の文化財を研究するような場、今多分皆さん地域のほうでは自宅でやられたりなんかしておると思うんです。それを公民館の中の一室でやるとか、そんなような形でみんなでやっていくような体制ができるのかできないのか伺いたいと思いますが。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 中津川市全体で考えて、いわゆる指定文化財とか貴重なものにつきましては、苗木遠山史料館などの博物館で集中管理していく考えでございます。 また、地域にあります文化財につきましては、地域の特色のあるものにつきましては、地域で保管、管理をお願いしていく予定でございます。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) そんな形で、地域の人もうまく使ってぜひやっていただきたいなということを思います。 次に、歴史文化の特性を踏まえ、関連文化財をネットワーク化し、一連のストーリーを持たせて活用することが必要ではないかと思いますと書いてありますが、さっき言ったように、例えば昔、明治の初めでいえば、大阪やとか名古屋の人が船で黒瀬湊まで来て、丈右衛門新道を通って、王滝新道を通って、御嶽山のほうまで登ったという、そういう一つの一連の中、そうすると町もたくさんかかわってくるんです。八百津からさっき言った恵那から白川から東白川から福岡、付知、蛭川、加子母という一つの流れができると思いますし、その真ん中にさっき言った田口俊平の碑もあるというような、これは一つの例としてですよ、そういうストーリーをもって何か文化財を見ることはできないのかなあということなんです。これから後からまた観光に出てくるんですが、それが観光に生かせるということも私は思っておるんです。 それと、例えば森林鉄道、さっき言ったように各地にあったし、まだ川上には現実に1つ列車が残っておるような状態ですし、あとデ・レーケにしても各地に多分あれば、土木工学をやった人やったら、それが一つの売り物になる部分もあると思うんです。そういう文化財一つのストーリーでまとめるという、地区でまとめるとか、そういうことではなくて、そういう考え方はできないものなんですか、どうでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 一つの文化財だけでは地域の特性を紹介はできず、地域の有形、無形の文化財や自然環境など関連性を持たせ、一つのまとまりとして説明、紹介することが魅力的でわかりやすく伝えることができると考えております。 先ほど紹介されました森林鉄道の遺産を歴史とともに一つのストーリーで紹介、結びつけて周遊をしていただくことも必要と考えております。 また、御神木の里というキーワードがございます。伊勢神宮の遷宮でヒノキを切り出す神秘の森、木の香りを嗅ぎながら清流付知川を満喫し、川魚など地元の料理を楽しむ、このような観光ストーリーを多く設定していくことが大切であると考えております。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 次です。 文化財に関する専門人材の育成についてですが、文化財を扱う専門職である博物館学芸員、そういうものとか文化財技師とか、そういう人を市として育成していくということは大事だと思うんですが、その辺の考え方はどうでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 文化財を将来にわたって継続的に保存、管理していくためには、専門的技術、知識を有する学芸員がしっかりと市として採用していく必要があると考えております。 それとともに、市職員のみならず地域の方の知識、経験を有する方のご協力をいただきながら文化財の保護を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 今地区の話も出ましたんで、地区のほうの話も、今やっている方は大変高齢化しておるんです。それをどうやって次につなげていくかということも、地区でも考えなあかんし、市のほうもその辺のところも何らかの形で考えて次につなげていくという方法をお手伝い願えたらと思いますが、その辺の考え方はどうでしょうか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 地域の文化財は地域で守るという考えのもと、各地域におきまして公民館などでの学習講座の開催によって人づくりを進めていく。また、中山道歴史資料館ではNPO法人中山道歴史文化保存協会という組織もございます。そのような専門的な集団の力をおかりしながら文化財保護の専門人材も育成をしてまいりたいと考えております。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 次に、活用でいえば、リニアのまちづくりを進め、訪れてみたいまちになるには観光分野との連携により、今以上に文化、文化財を活用していくということが必要だと思いますが、その辺の考え方は、先ほど言ったいろんな連携の話もしました。その辺の考え方を、商工観光の部長なのかわかりませんが、その辺でどういう考えでしょう。 ○議長(深谷明宏君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 先ほども少し申し上げましたが、観光のニーズは非常に高まっておりまして、多種多様です。観光会社へ行っても本当にいろんな資源だとかいろんな玉を教えてほしいという話を伺います。 今も話を聞くと、丈右衛門新道、あるいは王滝新道につながる御嶽までのということは、新しい、例えばウオーキングコースに入れるとか、あるいは先般オープンしました付知の熊谷守一記念館と、あるいは市内の美術館をめぐるというような美術館めぐりコースだとか、それはいろんなことが考えられると思いますが、ただ観光と文化財とやっぱり連携する中で、安全性だとか休憩所だとかトイレだとか看板だとか、そういったことをやっぱり確認をしない、私どもとしては観光業界へ売り込めないということもあるもんですから、その辺は文化スポーツ、あるいは地元の人たちとそういったことも連携しながら、今後こういうものがつくれるんであれば、一つ一つが一つのコースになっていくわけですので、ちょっとその辺については少し時間をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) いろんな考え方があると思いますので、またその辺はみんな知恵を出し合いながらやっていけたらなと思いますので、よろしくお願いします。 次に、文化振興と文化財保護の今後の活用のために博物館とか文化施設の活用は十分に行えているか伺いますということで、その辺のところをちょっと伺いたいと思いますのが、よろしくお願いします。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 博物館は文化財の保存、公開を行い、教育普及事業として企画展を開催し、学習の場として活用されております。 苗木遠山史料館では平成21年度から各地域の文化財展を計画的に紹介することを行ってまいりました。この企画展の開催によりまして、地域の新たな文化財の掘り起こしにつながったほか、文化財保護に係る組織が活性化したところもございます。 今後とも、機会を捉えて文化財を紹介する事業を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) たしかこの前、文教民生の所管事務調査のやつを見る限り、とても有効に使っておるというような数値ではありませんでしたので、先ほど言ったように、観光も踏まえていろんな中でもっと有効に使っていただけるといいなということを思いながら、次の質問にさせていただきます。 博物館など文化施設における運営体制に問題はないですかということですが、職員体制、これはきのう吉村久資議員も質問されたんですが、職員体制、嘱託職員と臨時職員だけで本当にそういう専門的なものが運営できていくのか、まずその辺のところを伺いたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 今現在、市内の博物館につきまして、鉱物博物館が市の職員が入って運営をしております。ほかの館につきましては、嘱託職員、また臨時職員を配置しておるところでございますけれども、それぞれ経験を有した職員でございます。今後とも職員の経験、それから技術の向上を図りながら運営を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 先回の一般質問で、私、下水道のほうの話をさせてもらったんですが、やっぱり専門職員というのは、ある程度の人を確保していかないと、職員で3年でかわるとか、例えば臨時なら2年でかわってしまう。嘱託なら例えば退職した人だったら1年か2年でかわってしまう。それで文化的な博物館なんかは本当に上手なプログラムも組めないだろうと思うし、説明もできないと思うんです。その辺のところはやっぱり全然違って、例えば臨時職員でもしっかりした人は何年も使うとか、そういう体制をとらない限り、先ほど言ったように、施設の有効利用というのは非常に難しいと思うんです。そういう企画力のある人をしっかり雇って、しっかりやってもらうということが大事だと思うんですが、その辺はどうですか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 今現在、各博物館、史料館で雇用しておる職員につきましては、知識、技術を習得している職員が多うございます。このような職員の雇用継続を図ってまいりたいと考えております。地域の方、また各ボランティアさんのご協力を得ながら博物館等の運営を充実にしてまいります。 知識、経験を有した職員等の確保が大切と考えておりますので、今後とも充実した運営体制に努めてまいります。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) いつも私は思うんですね。ボランティアというのを皆さん言われますが、ボランティアというのは嫌になればあしたから来ないということも考えられるんですよ。もう嫌だよと言えば、次から来ないという、そういうことを考えてもやっぱり職員の中でしっかりした体制をつくる、そういうことをやっぱり考えていくべきではないかなあということを申し上げておきます。 次に、博物館など文化施設のマスタープランによる維持管理についての考え方を伺いますということで、マスタープランにより維持していく施設と廃止する施設、その辺のところをどうされるのかを伺いたいと思います。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 市有財産運用管理マスタープランによりまして、博物館などの文化施設を統廃合し、維持管理費の削減により施設運営の効率化を図るとしております。今年度は青邨記念館を用途廃止いたしました。今後文化施設におきましては、福岡のふれあい文化センターの用途廃止、中山道歴史資料館などの統廃合を行ってまいります。継続保全していく施設につきましては、しっかりと維持運営をしていく方針でございます。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 先日、吉鶴さんという新日本フィルの方とお会いしました。おととしぐらいから毎年付知のアートピアで演奏会をやりたいという話で来てみえます。聞くところによると、付知のアートピアはヤマハのほうで音響の設計をして、非常に全国的にもやってみたいという方が多く見えるそうです。 そして、中学校のこの前は母校のあそこで合唱祭もやりました。付知の合唱祭もやりました。それは見に行きましたけど、先日NPOのスポーツクラブの10周年をやったときも、宮嶋泰子さんも、わっ、立派なホールだねと言われました。それが残念ながら音響反射板が壊れたままで、何年もそのままになっています。これが、あそこは維持する施設ですよね。それが何年もそのままにしておく。せっかくいいものがありながら、壊れたままほかっておくということはどう思われますか。 ○議長(深谷明宏君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 音響反射板がないということで利用者にはご迷惑をかけておると考えております。 また、興行的なプロの方につきましては、反射板のある文化会館をお願いしておるところでございますけれども、その地域でやりたいという方の芸術家、音楽家につきまして、ないということについては、先ほど申しましたように、申しわけないという感じの思いでございます。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) 申しわけがないという意味がちょっとよくわからないですが、何か、どうにかされる気があるのかないのかを伺ったわけですので、お願いします。 ○議長(深谷明宏君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 文化スポーツ部長が今大変一生懸命答えておりますけれども、ちょっと私のほうからは論点が違うかもしれませんが、この文化面、この合併をして11年目を迎えておるわけでございますけれども、先ほどの専門職、またさまざまな体制の中で、まさに合併直後からマスタープランは既に始まっておる計画でございました。そんな中で、この職員の数もその中にはしっかりと入っておった状況でございます。 しかし、合併をしまして、今リニア時代を迎える中で、まさに地域の特性、その中には文化・歴史というものがしっかりと入っておるわけでございます。そうしたものをこれからより重要なまちの顔として売っていくというのが今の計画でございます。 したがいまして、当初計画されました職員の数、こうした中には専門職員をどれだけ配置をするという、その一つ一つの詳細なものは入っていなかったというふうに考えております。 したがいまして、今職員のあるべき姿といいますか、数的な姿、そして専門的な部署、こうしたものをいま一度、これからのまちづくりの中では検証しなければならない、そういう時期を迎えております。 そして数多くの施設も一緒になったわけでございます。その中で一つ一つの施設の見直しもされたのがこのマスタープランでございます。そしてその中には、まずは維持をするという、建物本体を、施設本体を維持するというところからスタートをいたしました。 実は吉鶴先生、私もこの正月に大変お叱りを受けました。文化の薫るまちということは言わないでくださいと。市長、あれがしっかりしてから文化という、芸術という言葉を使ってくださいという言葉もいただきました。まことに申しわけない状況になっておるわけでございますけれども、まさにこのままどうしているという話になりますと、部長もこれ以上は恐らく回答する言葉もないと思います。 私のほうからは、今新しいまちづくりの中で、いま一度それぞれの持つ施設の役割、そしてマスタープランによって継続して残すものにつきましては、いま一度その施設状況、設備状況、これをしっかりと検証させていただきます。また、今どうなっているかということにつきましては、従来の反射板ではない方法の中で検討を今しておりますので、申し添えさせていただきます。お願いいたします。 ○議長(深谷明宏君) 15番・三浦八郎君。 ◆15番(三浦八郎君) きょう、話を聞いて納得したわけではありませんが、反対に言うと、部長が検討すると言われれば、検討するということは行政言葉ではやらんということやないかと言うつもりでした。反対に言うと、いつまでに計画をして、いつまでにやるんやということまで聞こうと思いましたが、正直というか、反対に言うと正直なのかなと思うんですけど、本当に立派な施設がある以上は、やっぱり使うということを、使って何ぼですので、ぜひ直すべきものは直してやっていく。つくらないものはつくらない。壊すものは壊す。そういうめり張りをつけてもらいたいなということを思います。 先ほど言ったいろんな文化財のことを言いましたけど、私は全てやれということではありません。いろんなものがあるよということをここで申し上げましたので、ぜひその辺を生かしたまちづくりにしていただいたならということを思いますので、よろしくお願いします。以上で質問を終わります。 ○議長(深谷明宏君) これにて、15番・三浦八郎君の一般質問を終結いたします。 以上で、本日予定いたしました市政一般に関する質問を終結いたします。 これをもって本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。どうもご苦労さまでした。  午後3時05分散会 ――――――――――――――――――――――会議録署名議員 中津川市議会  議長   深谷明宏         署名議員 牛田敬一         同    吉村浩平...